【プロの観戦眼11】シーズン終盤は最終戦の出場権獲得レース。若手の将来性を見よ〜近藤大生<SMASH>

【プロの観戦眼11】シーズン終盤は最終戦の出場権獲得レース。若手の将来性を見よ〜近藤大生<SMASH>

上段左から、ルード、フルカチュ、ノーリー、下段左から、シナー、オジェ-アリアシム(C)Getty Images。右下は解説の近藤大生。写真:滝川敏之

このシリーズでは、多くのテニスの試合をチェックしているプロや解説者に、試合観戦をより楽しむためのヒントを教えてもらう。

 第11回は近藤大生プロに話を聞いた。今年のグランドスラムが終了し、これから観戦する時に注目するべきポイントを教えてもらった。

「最終戦を戦うメンツが面白そう」だと言う。グランドスラムが終了すると、次の大きな注目はツアー最終戦。今年からはイタリアのトリノで、11月14日から21日まで開催され、この大会には、今季のトップ8の選手・組にのみ出場権が与えられている。

 シングルスで出場が確定しているのは、下記の4名。

■シングルスレースランキング(カッコ内はポイント)※10月18日付
1位 ジョコビッチ 34歳(8370)
2位 メドベージェフ 25歳(6470)
3位 チチパス 23歳(5650)
4位 ズベレフ 24歳(5095)

残りの4スポットを争っている5位以下は下記。
5位 ルブレフ 23歳(4165)
6位 ベレッティーニ 25歳(4000)
7位 ルード 22歳(3015)
8位 ナダル 35歳(2985)※今シーズン終了
―――――――――――――
9位 フルカチュ 24歳(2955)
10位 ノーリー 26歳(2795)
11位 シナー 20歳(2595)
12位 オジェ-アリアシム 21歳(2330)
  ポイント差から考えて、ルブレフとベレッティーニはそのうちに出場が確定しそうだ。加えて2人はすでに最終戦の出場経験者でもある。「注目したいのは、3000ポイント付近で争っている、まだ出場したことがない若手です」と近藤プロ。

「7位に付けているルードは今のところ出場の可能性が高そうです」。今季5大会で優勝して勢いもある。ただし、フルカチュとのポイント差を考えると油断はできない。あとはナダルが今季を終えているため、もうひとり初出場が可能になる。

「この出場権をかけた争いに注目してください。この争いを勝ち抜いて初出場を果たした選手は、今年のルブレフやベレッティーニのようなポジションで来シーズンを戦えるでしょう。つまり、ビッグ3を倒す挑戦権を手に入れた選手枠に加わってきます。

 なぜなら、最終戦の8名に入れたということは、スターの仲間入りを意味します。出場できたことで自信が付き、意識や態度にも変化が表れるでしょう。つまり、今の戦いが、彼らの今後の成長曲線にも大きく影響してくるのです」

 将来の男子テニス界を牽引していく若手は誰になるのか? すでに争いは始まっている。

取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

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