元世界8位、40歳のメルツァーが母国の大会で現役を引退「ホームでの別れは私にとって特別なもの」<SMASH>

元世界8位、40歳のメルツァーが母国の大会で現役を引退「ホームでの別れは私にとって特別なもの」<SMASH>

単複で輝かしい戦績を残してきたメルツァー。特にダブルスではツアー通算17勝、2度のグランドスラム優勝と活躍した。(C)Getty Images

シングルスで元世界8位、ダブルスで元6位の実績を持つ男子テニスのユルゲン・メルツァー(オーストリア)が現役を引退した。

 現在開催中の男子テニスツアー「エルステバンク・オープン」(10月25日〜31日/オーストリア:ウィーン/インドアハードコート/ATP500)でアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)と組みダブルスに出場したメルツァーは、現地27日に行なわれた1回戦でフィリップ・ポラセク(スロバキア)/ジョン・ピアース(オーストラリア)組と対戦。6(3)−7、5−7のストレートで敗れ、約22年のキャリアに終止符を打った。

 母国開催のエルステバンク・オープンではシングルスで2009年、10年に連覇を果たしているメルツァー。そんな思い出深い故郷の大会で現役生活を終えた彼は、試合後に会場の地元ファンから数分間の温かいスタンディングオベーションを受けた。その直後のオンコートインタビューでは感極まった様子を見せながら以下のようなコメントを残した。

「最後の試合をホームでプレーできるというのは、ボーナスのようなものだと思っていました。ホームでの別れは私にとって特別なものです。私のキャリアが始まった場所であり、多くの成功を収めた場所でもあります」
 「私はいつも、このスポーツの良きアンバサダーであろうとし続け、またこのスポーツをできる限り好きになってもらおうと努力してきました。昨日と一昨日は観客がそんなに多くなかったですが、今日は実際に大勢のファンが駆け付けてくれて、お別れをすることができ、私にとっては本当に大きな意味のあることでした…このことは絶対に忘れません」

 1999年にプロへ転向したメルツァーは、2010年のウインブルドン、11年の全米オープンでフィリップ・ペッチュナー(ドイツ)と組んで優勝。シングルスでも5度のツアー優勝を誇り、10年の全仏オープンではシングルス準々決勝で現世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を相手に2セットダウンから大逆転勝利を収めてベスト4へ進出。単複ともに数々の偉業を成し遂げてきた。

 なかでも11年に単複のランキング両方で、計14週にもわたってトップ10に入っていたことはメルツァーの特筆すべき功績と言えるだろう。

 ここ2年ほどはダブルスに専念し、40歳までプレーを続けたメルツァー。現段階では第二の人生のプランを明らかにしていないが、近いうちに指導者として活躍する姿も見られるかもしれない。何はともあれ今後テニスとどのように関わっていくのか注目したいところだ。

文●中村光佑

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