豪州のジョコビッチ入国拒否に海外メディアや選手が反応。「四大大会の開催資格はない」と痛烈批判も<SMASH>

豪州のジョコビッチ入国拒否に海外メディアや選手が反応。「四大大会の開催資格はない」と痛烈批判も<SMASH>

世界中がジョコビッチのオーストラリア入国不許可に衝撃を受けている。メディアや選手の中には決定への疑問や非難を示す声も。(C)Getty Images

医学的理由でのワクチン接種免除により全豪オープンの出場が認められたはずのノバク・ジョコビッチ(セルビア)。しかし、書類の不備による“オーストラリア入国拒否騒動”は、テニスファンのみならず海外メディアにも大きな衝撃を与えている。

 スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』は「彼は空港で拘束されて待たされ、挙句の果てにビザが却下された。彼は飛行機で自国セルビアに戻るしかないこと、さらにはオーストラリアに入国できず、2022年シーズン最初のグランドスラムをプレーできないことを知らされたのである」と悲観的に報道した。

 また、米大手ニュースメディア『ABC News』は「ジョコビッチは全豪オープンに向けて入国を拒否される。テニス界のスターは国外に追放されるかもしれない」と銘打ち、オーストラリア国境警備隊が公式声明で発表した「入国時に有効なビザを保持していない、またはビザが取り消された非市民は拘束され、オーストラリアから退去させられる」というコメントを伝えている。

 さらに英公共放送『BBC』も「オーストラリアがトップテニスプレーヤーのビザをキャンセルした」と見出しを付けて記事を配信。だが、その一方で「ジョコビッチのビザの問題は何なのか? ワクチン接種が免除された医学的な理由は具体的に何だったのか? もしビザの申請に問題があるのなら、なぜ彼は全豪オープンに参戦する許可を得たのだろうか? それは、この選手が強制送還されることと同様に大きな問題であるように思える」と一連の騒動に疑問を呈している。
  また、ジョコビッチのビザの取り消しを言い渡したオーストラリアの対応に、一部の選手からは非難の声が上がっている。

 全豪で過去2度ベスト8に進出した経験を持つ男子世界96位のテニーズ・サンドグレン(アメリカ)は現地1月6日に更新した自身のツイッターで「ここではっきりさせておきたいのは、2つの医療委員会が彼(ジョコビッチ)の免責を承認。そしてオーストラリアの政治家がそれを阻止していることだ」と投稿。

 さらにサンドグレンは「オーストラリアはグランドスラムを開催する資格はない」と痛烈に批判し、国外追放の危機に直面しているジョコビッチを擁護する姿勢を示した。

 いったいジョコビッチはどうなってしまうのか。複雑な事情が絡んでいるのは間違いないが、一度は独立委員会の厳しい審査を経て全豪への参戦が認められただけに、世界中が詳しい変更理由や今後の処遇についての説明を待っている。

文●中村光佑

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