引退を示唆したデルポトロに、復活途上のマリーがメッセージ「信じられないほど大変なことだっただろう」<SMASH>

引退を示唆したデルポトロに、復活途上のマリーがメッセージ「信じられないほど大変なことだっただろう」<SMASH>

重要な試合で競い合ってきたマリー(左)とデルポトロ(右)。ケガの克服という共通点もある。(C)Getty Images

男子テニスツアー「ABN AMROワールドテニス」(2月7日〜14日/オランダ:ロッテルダム/インドアハード/ATP500)にワイルドカード(主催者推薦)で出場する元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現102位)が大会開幕前の記者会見に出席。その中で先日母国開催となるツアー大会を最後に現役を引退する可能性を示唆した元世界3位のホアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン/現757位)について言及した。

 2019年6月に右ヒザを負傷して以降はツアー大会に出場していなかったものの、不屈の精神で4度にわたる手術とリハビリを経てコート練習に復帰したデルポトロ。その彼はこのほど「アルゼンチン・オープン」(2月7日〜13日/アルゼンチン:ブエノスアイレス/クレーコート/ATP250)のワイルドカードを獲得。さらに2月14日にブラジル・リオデジャネイロで開催される「リオ・オープン」(ATP500/クレーコート)にもワイルドカードでエントリー。ついに約2年半ぶりとなる待望のカムバックを果たすことが決まり、ファンからも大きな注目を浴びていた。

 しかし、現実は相当厳しいものであったのか、再起を誓っていたデルポトロはブエノスアイレス大会の開幕に先立って行なわれた記者会見で「これは復帰というより、お別れに近いかもしれません」と発言。「私はテニスを愛しています。でももうこれだけの痛みを抱え続けるのはつらいのです……」と涙ながらに苦しい胸の内を吐露していた。

 2016年のリオオリンピック決勝をはじめ、数々の大舞台でデルポトロとしのぎを削ってきたマリーは「何て言ったらいいのか……」と動揺を隠しきれない様子。
  その一方で自身も選手生命を脅かすほどのケガを負い、精神的にも追い詰められた時期を経験しているだけに、「ただ、自分も(臀部を負傷して)そういう立場になったことがあるからわかるんだ。タフな時期や経験したことは、カメラには映らないものだ。彼には同情するよ。彼にとっては、信じられないほど大変なことだっただろうし、とても難しい状況であったことはわかっている」と理解を示した。

 そして最後にマリーは長らく苦しみを味わってきたデルポトロへ以下のように熱いメッセージを送った。

「彼が大丈夫であることを願うよ。彼のことを思っているんだ。彼がファンのみんなに支えられて、素晴らしい雰囲気の中で、ポジティブにプレーを終えられることを願っているよ」

 ファンの間でも衝撃の声が広がる中、一抹の希望はデルポトロがまだ正式に現役引退を発表したわけではないということだ。たとえブエノスアイレス大会が最後の舞台になろうとも、全力でプレーをする姿をしっかりと見届けたいところだ。

文●中村光佑

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