主審への“危険行為”で失格処分となったズベレフ「自分の振る舞いを後悔している」と謝罪<SMASH>

主審への“危険行為”で失格処分となったズベレフ「自分の振る舞いを後悔している」と謝罪<SMASH>

これまでにもコート上で怒りを爆発されることが珍しくなかったズベレフだが、今回の行為は主審の身に危険が及ぶもので、あまりにひどかった。(C)Getty Images

現在開催中の男子テニスツアー「メキシコ・オープン」(2月21日~26日/メキシコ・アカプルコ/ハードコート/ATP500)に単複で出場していた世界ランク3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、失格処分を受けるという事態が発生した。

 事件は、現地時間2月22日、親友のマルセロ・メロ(ブラジル/ダブルス27位)とのペアで臨んだ男子ダブルス1回戦、ハリ・ヘリオバラ(フィンランド/同55位)/ロイド・グラスプール(イギリス/同65位)戦で起こった。マッチタイブレークまでもつれ込む接戦となるも、そこでズベレフ/メロは先にリードを許す苦しい展開に。

 そして6-8のポイントでメロのサービスに対する相手リターンがライン際を捉え、これを主審が「イン」と判定。これに納得のいかなかったズベレフは激怒。主審に向かって「アウトだろうが! ボールがどこに落ちたか見てみろ! この馬鹿野郎! ふざけるな!」と暴言まで吐いた。

 最終的に敗戦したズベレフは、相手と握手を交わしたが、主審のジャッジに怒りの収まらない彼は、その直後にラケットで審判台を3度叩くというまさかの行動に出てしまったのだ。その後ズベレフは一度ベンチに戻ったものの、再び立ち上がって審判台をラケットで殴打。座っていた主審の右足に当たりそうな場面も見られるほどの危険行為であった。
  一連の問題行動を受け、ATP(男子プロテニス協会)は「ダブルスの試合終了時に非紳士的な行為が見られたため、アレクサンダー・ズベレフはアカプルコでのトーナメントを棄権扱いとなった」との公式声明を発表。これによりシングルス2回戦に進出していたディフェンディングチャンピオンのズベレフは、非常に残念な形で終幕を迎えた。

 失格後、ズベレフは自身の公式インスタグラム(@alexzverev123)のストーリーズを更新。母語のドイツ語と英語で謝罪文を掲載した。

「昨日の自分の振る舞いをどれだけ後悔しているか、言葉で説明するのは困難です。主審に対する私の暴言は間違っており、容認できるものではなかったので、主審には内々に謝罪しています。こんなことはあってはならないことで、弁解の余地はありません」

「ファンの皆さんや大会運営スタッフ、そして私が愛するスポーツに謝罪したいと思います。ご存知のように、私はいつもコートに全てを置いていきますが、昨日は置いていきすぎてしまいました。これから数日間、自分の行動を振り返り、二度とこのようなことが起きないように気を付けます。がっかりさせてしまって、ごめんなさい」

 ズベレフはシングルス1回戦でジェンソン・ブルックスビー(アメリカ/47位)にフルセットで勝利していたが、その終了時刻は22日早朝5時。ATPツアー史上最も遅い時刻として記録されることになった。そんな長期戦の約7時間後にダブルスに臨んだと考えれば、相当な疲労がたまっていたのは想像に難くない。もっとも、仮にそうだとしても断じて許される行為ではないが……。

 なお、イタリアのテニス専門メディア『UBITENNIS』によると、ズベレフは今大会で得た全賞金を没収される見込みとなっている。

文●中村光佑

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