元世界3位のティームがケガで苦しんだ9か月間を振り返る「引退を考えたことは絶対にない」<SMASH>

元世界3位のティームがケガで苦しんだ9か月間を振り返る「引退を考えたことは絶対にない」<SMASH>

長期の戦線離脱の間も闘志を持ち続けたティーム。今も「再びトップに戻れると思っている」と気持ちは前向きだ。(C)Getty Images

先週の男子テニス・チャレンジャー大会「エニーテック365アンダルシア・オープン」(スペイン・マルベージャ/クレーコート)で実戦復帰を果たしたものの、その直後に新型コロナウイルス感染を公表した元世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現50位)。長らく苦しい時期が続くなか、このほど出演した母国オーストリアのスポーツ番組『ORF Sport』のインタビューで改めて完全復活への意気込みを示した。

 28歳のティームは昨年6月のマヨルカ選手権で負傷した右手首の懸命なリハビリと、復帰大会開幕直前での欠場を繰り返すというもどかしい日々を経て、現地3月29日のマルベージャ1回戦でようやく復帰。

 その初戦でペドロ・カチン(アルゼンチン/現195位)と対戦したティームは3−6、4−6のストレートで敗退したが、それでも試合後には自身のSNSを通じて「大会に再び出られることがどれほどうれしかったか想像できるだろう」と無事にコートに戻ってこられた喜びを語っていた。
  現在は新型コロナの感染により療養生活を送っているティーム。受難続きの彼は手首のケガから回復する過程で多くの試練を経験したようだが、「ケガによって引退を考えたことは絶対にない。再びトップにも戻れると思っている」という。その理由を次のように明かした。

「今回の手首のケガはテニス界でも頻繁に起こるものだ。2度目に痛めた時にも医師からは『時間のかかる、とても厄介なケガだ』と言われたが、ナンバー1になった選手を含めて、その医師が過去に診察した多くの選手がダメージなく復帰している。だから自分もそうなれるんだと、とてもポジティブに考えられるようになったんだ」

 なおティームは現在開催中の「ハッサン2世グランプリ」(4月4日〜10日/モロッコ・マラケシュ/クレーコート/ATP250)への出場を予定していたが、今回の新型コロナ感染で欠場を発表した。完全復活へ向けてさあこれからというところで再び不運に見舞われてしまったが、まずは体調を万全にしたうえで、再びあの躍動感あふれるプレーを見せてもらいたいものだ。

文●中村光佑

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