選手の危険行為に対するATPの規律強化を世界7位のルードが支持「いつ大きな事件が起きてもおかしくない」<SMASH>

選手の危険行為に対するATPの規律強化を世界7位のルードが支持「いつ大きな事件が起きてもおかしくない」<SMASH>

怒りに任せた選手の暴力行為が続いている男子テニス界。ルードは「テニスが悪い意味でピックアップされる」と危機感を示す。(C)Getty Images

ここ数か月の間に冷静さを失った選手のコート上での問題行為が多発している男子テニス界。これを受けて世界7位のキャスパー・ルード(ノルウェー)は「テニスがネガティブな意味で注目を浴びてしまう」と警鐘を鳴らしている。

 ファンにも衝撃を与えたのが今年2月末のメキシコ・オープンで失格処分を受けたアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/現3位)だ。マルセロ・メロ(ブラジル)とのペアで男子ダブルス1回戦に出場した彼は、ライン際を捉えた相手のショットに対する主審のイン判定に激怒。そのまま敗れると、怒りに任せてラケットで何度も審判台を殴打するという暴挙に出た。

 そして3月初旬のBNPパリバ・オープンでは準々決勝で敗れたニック・キリオス(オーストラリア/現77位)が、その翌週のマイアミ・オープン1回戦ではジェンソン・ブルックスビー(アメリカ/現35位)が、それぞれ敗戦や自身のミスによる怒りからラケットを投げ、それがボールボーイに当たりそうになってしまった。キリオスとブルックスビーは直接ボールボーイに謝罪したものの、ともにATPから罰金を科されている。

 このほどビデオポッドキャスト『Ruud Talks』のなかでルードは、男子ツアーでの危険行為が相次いでいることについて、「この1か月くらいの間に2つ、3つほどのケースがあった。ある意味、無謀な行動だと思う」とコメント。
「何が公平で何が公平でないかを言うのは難しいことだと思う。だから、僕たちに何ができるかと言うのも難しいこと」としつつも、「そういった危険行為は止める必要がある。このような状況では、いつ大きな事故や事件が起きてもおかしくない。テニスが悪い意味でピックアップされてしまうと思う」と率直に自身の意見を述べた。

 度重なる危険行為の撲滅に向け、すでにATP(男子プロテニス協会)のアンドレア・ガウデンツィ会長は内部文書を通じて選手の行動規定の見直しに踏み切る意向を示すとともに、「審判団も選手の問題行為をより厳格に判定するよう指示を受けている」とも明かしている。これについてルードは「組織が講じようとしている措置は支持したい」とした。

 なお、現在開催中の「モンテカルロ・マスターズ」(4月10日〜17日/モナコ・モンテカルロ/クレーコート/ATP1000)に第4シードとして出場中のルードは、現地4月13日に行なわれた2回戦で18歳のオルガー・ルネ(世界79位)を7−6(5)、7−5のストレートで下し、クレーシーズン初戦を白星で飾った。ベスト8入りを懸けた3回戦ではグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/29位)と対戦する。

文●中村光佑

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