23歳のチチパスがモンテカルロ大会2連覇を達成「自分のプレーを信じることができた」<SMASH>

23歳のチチパスがモンテカルロ大会2連覇を達成「自分のプレーを信じることができた」<SMASH>

準決勝では3位のズベレフを破り、決勝でダビドビッチフォキナに勝利して今季初タイトルを獲得したチチパス。(C)Getty Images

男子テニスツアー「モンテカルロ・マスターズ」(4月10日〜17日/モナコ・モンテカルロ/クレーコート/ATP1000)は現地4月17日にシングルス決勝を実施。前回覇者で世界ランク5位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が同46位のアレハンドロ・ダビドビッチフォキナ(スペイン)を6−3、7−6(3)のストレートで下し、大会連覇を果たした。

 今大会に第3シードとして出場した23歳のチチパスは準々決勝でディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン/16位)をフルセットの激戦の末に破ると、準決勝では第2シードのアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/3位)をストレートで撃破。2年連続となる決勝へと駒を進めていた。

 そんなチチパスが決勝で迎え撃つのはジュニア時代からお互いに切磋琢磨してきたという22歳のダビドビッチフォキナ。2回戦で世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破るなど怒涛の快進撃を見せ、準決勝ではグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/29位)にフルセットで勝利。自身初のツアー決勝進出を四大大会に次ぐマスターズ1000の舞台で決めていた。

 同世代対決となったこの日の決勝は序盤の第3ゲームでダビドビッチフォキナに先にブレークを許す苦しい展開となるも、直後の第4ゲームですかさずチチパスがブレークバックに成功。粘り強いディフェンスから主導権を握って第8ゲームでもブレークを奪い、第1セットを先取する。

 第2セットでも1、9ゲームでブレークを果たしたチチパスは第10ゲームでサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを迎えたものの、これを取り切れずにタイブレークへ突入。それでもここで5ポイントを連取するなど集中力を高めたチチパスがダビドビッチフォキナの追撃を振り切り、再びモンテカルロの頂点に立った。
 「自分自身をとても誇りに思っている。一時はうまくいかなかった場面もあったけど、落ち着いて試合を終わらせることができた。自分のプレーを信じることができたことも本当に誇りに思う。彼が危険な相手であることはわかっていたけど、この勝利は僕にとって大きなものだ」

 試合後のオンコートインタビューでそう喜びを表現したギリシャテニス界の俊英は「アレハンドロはいきなりすごいウィナーを打ってきたり、予測不可能なプレーをすることがある」「今後も彼の活躍が見られるだろうね」とディフェンディングチャンピオンを相手に堂々たる戦いぶりを見せたダビドビッチフォキナを称えた。

 そして表彰式でチチパスは「今回は信じられないような大会だった。昨年は、観客がいない中で優勝することができたんだ。これまでの僕のキャリアの中で、これほど特別なことを経験した大会はなかったと思う。僕が6歳の時に初めて観戦した大会でもあるんだ。今のような立場になるとは、100万年経っても考えられなかっただろうね」と大好きなモンテカルロへの想いを語った。

 2人の若武者がマスターズの大舞台で優勝を争い、素晴らしい戦いを見せてくれたことは今後のテニス界の発展にも明るい材料となるだろう。まだまだクレーシーズンは続いていくが、チチパスとダビドビッチフォキナの更なる活躍に期待したい。

文●中村光佑

【連続写真】次代の王者候補チチパスが放つ世界最強レベルの片手バックハンド

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