ミルマンが母国オーストラリアの厳しいコロナ政策による苦労を回顧「11か月も家族に会えない旅のようなもの」<SMASH>

ミルマンが母国オーストラリアの厳しいコロナ政策による苦労を回顧「11か月も家族に会えない旅のようなもの」<SMASH>

先頃までゼロコロナを念頭に厳しい制約を敷いてきたオーストラリア。一度遠征に出ると簡単には帰国できず、精神的に厳しかったとミルマンは振り返る。(C)Getty Images

親日家のプレーヤーとして日本のファンからも高い人気を誇る男子テニス世界ランク80位のジョン・ミルマン。オーストラリア人である彼は、新型コロナウイルス感染拡大による国の厳しい規制で約1年にわたって家族に会えず、苦悩を抱えていたことを明かした。

 すでに多くの国でワクチン接種が進み、徐々に新型コロナのプロトコルを緩和する動きも出てきているなか、ミルマンの母国オーストラリアも「ウィズコロナ(コロナとの共存)」を掲げ、現在はワクチン接種を完了した全ての査証保有者に対する隔離なしでの豪入国が可能となっている。だが昨年まで同国は「ゼロコロナ(コロナ撲滅)」を目標に、入国時の2週間の検疫をはじめとした数々の厳格なルールの下でウイルスに立ち向かってきた。

 そんな国単位でのゼロコロナ政策の大きな影響を受けた選手の1人が、現在32歳のミルマンだ。今週の「セルビア・オープン」(4月18日〜24日/セルビア・ベオグラード/クレーコート/ATP250)の1回戦で元世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現54位)にフルセットで勝利したミルマンは、試合後の記者会見で様々な制限を課されていたコロナ禍での生活が「精神的に苦しかった」と告白。中でも「11か月間家族に会えなかったこと」は何よりもつらいものだったと語った
 「多くのオーストラリア人選手にとって、昨年は11か月の旅のようなもので、精神的にも肉体的にも非常に厳しかった。11か月もの間、家族に会えなかった精神的なダメージは大きかったね。幸いにもパートナーが一緒だったから、一緒に旅をして、すごいサポートをしてくれるけど、それでもやっぱり違うと感じていた。想像できるとは思うが、家に帰れば両親や姪、甥に会えるのはうれしいことなんだ。そう、とても大変だった。オーストラリア人選手全員にとって大変なことだったんだ」

 だからこそミルマンは自国のプロトコル緩和について「全てのオーストラリア人が前向きでいられることをうれしく思う。オーストラリアに行きたいと思っている人がより足を運びやすくなることを望んでいる」と喜びを感じているようだ。

 なおベオグラードの初戦を突破したミルマンは、現地4月20日に行なわれた2回戦で地元勢のミオミル・ケツマノビッチ(38位)と対戦。4−6、6−7(5)のストレートで敗れ、準々決勝進出を逃している。

文●中村光佑

【PHOTO】フェデラー、ジョコビッチ、ミルマンらトップ選手たちの美しいフォーム集
 

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