37歳のワウリンカが苦しい時期を乗り越え復帰後初勝利!「足の手術をするとあまり多くのことができない」<SMASH>

37歳のワウリンカが苦しい時期を乗り越え復帰後初勝利!「足の手術をするとあまり多くのことができない」<SMASH>

1年3カ月ぶりのツアー勝利を手に入れたワウリンカ。(C)Getty Images

今週開幕した男子テニスツアー「イタリア国際」(5月8日〜15日/イタリア:ローマ/クレーコート/ATP1000)は現地5月9日にシングルス1回戦が行なわれ、ケガからの完全復活を目指す元世界3位のスタン・ワウリンカ(スイス/現361位)が登場。第14シードのライリー・オペルカ(アメリカ/同17位)を3−6、7−5、6−2の逆転で破り、復帰後初勝利を飾った。

 昨年3月のカタール・オープン以降、左足のケガを理由に長らく戦列を離れていた37歳のワウリンカ。それでも同箇所の2度の手術と懸命なリハビリを経て、3月末にスペイン・マルベージャで行なわれたチャレンジャー大会でカムバックを果たした。だが復帰後はなかなか勝ちに恵まれず、依然としてもどかしい日々が続いていた。

 今大会にプロテクトランキングで出場しているワウリンカはこの日のオペルカとの1回戦でも第5ゲームから3ゲームを連取されるなど流れを掴めず、早々に第1セットを落としてしまう。

 第2セットに入っても2−4と先にリードを許すも、徐々に簡単なミスを重ねるオペルカから第8ゲームで起死回生のブレークバックに成功。その後も拮抗した展開が続く中、第12ゲームで得たセットポイントを何とか取り切り、セットオールに持ち込む。

 迎えたファイナルセットでは勢いに乗るワウリンカが1度もブレークポイントを与えない安定したプレーを披露。自身は計2度のブレークに成功し、2時間5分の接戦を制した。

 昨年2月の全豪オープン1回戦以来、実に1年3カ月ぶりとなるツアー大会での勝利を手にしたワウリンカ。試合後のインタビューで37歳の名手はツアー復帰までの道のりが非常に険しいものであったと明かした。
 「近道はないんだ。コート上でもコート外でも、苦しい時間を過ごす必要があった。長い間休んでいた。体重も増えたし、大変だった。足の手術をすると、あまり多くのことができない。復帰するためにたくさんの努力が必要だった。2度の手術の後、この歳になれば簡単にプレーを止めてしまうこともできただろうね」

 だからこそワウリンカは今回の勝利にこの上ない喜びを感じているようだ。

「素晴らしい試合、素晴らしい戦いだったと思う。ずっとポジティブでいることができた。第2セットの終わりから第3セットにかけては、自分のテニスをより良く感じられるようになった。今日勝てたことにはとても満足しているよ」

 そして「僕の中にはこれからも戦っていくための炎が灯っている。僕はまだ素晴らしいテニスができると信じている」と今後に向けての意気込みを示したワウリンカ。続く2回戦では世界58位のラスロ・ジェレ(セルビア)と対戦する。3回戦では現世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)との対決が実現する可能性もあるだけに、次戦でも勝利を期待したいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】なかなか見られないトッププロの練習やテニス教室の様子

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