戦線復帰のワウリンカに勝者ジョコビッチがエール!「彼が望ましいレベルに戻ることを願っている」<SMASH>

戦線復帰のワウリンカに勝者ジョコビッチがエール!「彼が望ましいレベルに戻ることを願っている」<SMASH>

ワウリンカ(右)との26度目の戦いを制したジョコビッチ(左)は、ケガを克服してコートに戻ってきたライバルに熱いエールを送った。(C)Getty Images

現地時間5月12日に行なわれた男子テニスツアー「イタリア国際」のシングルス3回戦で、現世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と元世界3位のスタン・ワウリンカ(スイス/現361位)による26度目の対決が実現。今大会屈指の好カードとなったこの一戦はジョコビッチがワウリンカを6−2、6−2のストレートで下し、同大会16年連続のベスト8進出を決めた。

 新型コロナウイルスのワクチン未接種の関係で、本大会が今季5戦目となっている34歳のジョコビッチ。初戦となった2回戦ではアスラン・カラチェフ(ロシア/35位)をストレートで破り、3回戦へと駒を進めていた。

 そんな3回戦のジョコビッチの相手は、グランドスラムで3度の優勝を誇る37歳のワウリンカ。今年3月末にスペイン・マルベージャで行なわれたチャレンジャー(下部大会)で左足のケガからカムバックを果たしたばかりのワウリンカは、ツアー復帰後もなかなか勝ちに恵まれない状況が続いていた。

 だが、今大会初戦でライリー・オペルカ(アメリカ/17位)を逆転で破って約1年3カ月ぶりとなるツアー大会での勝利を飾ると、続く2回戦でもラスロ・ジェレ(セルビア/58位)をフルセットで撃破。ようやく本来のプレーを取り戻し始めている。

 2019年の全米オープン4回戦以来実に約2年8カ月ぶりの顔合わせとなったこの日の3回戦は、ジョコビッチが試合開始直後の第1ゲームでいきなりブレークに成功。第7ゲームでも再びブレークを奪い、幸先よく第1セットを先取する。

 第2セットでは一転、徐々にリズムをつかんでいくワウリンカの強烈なストロークに苦戦。それでも粘りのプレーで追撃を許さず、計3度のブレークを果たして勝利を収めた。
 「スタンのような偉大なチャンピオンが、久しぶりに2勝して戻ってきたことは素晴らしいことだよ。この10年間、彼が(ツアーで)いかに重要な存在であったかは、誰もが知っている。彼は3つのグランドスラムを制し、長年にわたってトップ5、トップ10に君臨してきたからね」

 試合後のインタビューでそう盟友の復帰を喜んだジョコビッチは、ケガからの完全復活を目指すワウリンカへ熱いエールを送った。

「ケガや手術でどれだけ大変だったかは、彼だけが知っている。チームとともに、ベストなコンディションになるよう最善を尽くしていると思うが、それには時間がかかるんだ」

「今のところ彼の動きは本来のものとは異なる。彼がベストの状態でプレーしていた時よりも動きが遅くなってしまっているのがわかるだろう。僕はスタンが望ましいレベルに戻ってくることを願っているよ」

 なお、8強入りを果たしたジョコビッチは準々決勝で第8シードのフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/9位)と対戦する。まだまだ負けられない戦いが続いていくが、ジョコビッチにはこのまま今季初のツアー優勝へ向けて突っ走ってほしい。

文●中村光佑

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