ウインブルドンでランキングポイントは付与されず! 選手からは“エキジビジョンマッチ”との批判も「本気なのか?」<SMASH>

ウインブルドンでランキングポイントは付与されず! 選手からは“エキジビジョンマッチ”との批判も「本気なのか?」<SMASH>

昨年のウインブルドン優勝のジョコビッチは2000ポイントのディフェンドのチャンスがなく失うことになる。(C)Getty Images

今年6月末に開催されるテニスの四大大会「ウインブルドン」(6月27日〜7月10日/イギリス・ロンドン/芝/グランドスラム)での「ロシアとベラルーシ選手の除外」に対し、ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)は、ともに「公平性を保つための措置」として、出場する選手にランキングポイントを付与しないことを正式に発表した。なお英公共放送『BBC』など複数のメディアによると、現時点では昨年大会で得たポイントはそのまま失効することが決まっているという。

 そのため前回大会で上位進出を果たした一部の選手はランキングが大きく降下してしまう見込みだ。これを受けて昨年のウインブルドンで自身初のグランドスラムベスト8入りを達成した男子世界55位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)は現地5月21日に自身のインスタグラム(@fucsovicmarci)のストーリーを更新し、痛烈な皮肉を込めてATPを非難した。

「ウインブルドンではランキングポイントはつかないのに、21年大会のポイントはなくなる。ポイントをディフェンドするチャンスはない。ATPは本気なのか? 僕のランキングは60位から130位に落ちるだろうね。ありがとう!」

 また最も格式が高いとされるウインブルドンがエキジビジョンマッチのような大会になってしまうことを遠回しに嘆いたのが世界31位のミオミル・ケツマノビッチ(セルビア)だ。
  このほど「全仏オープン」(5月22日〜6月5日/フランス:パリ/クレーコート/グランドスラム)の開幕前の記者会見に出席したケツマノビッチは、同大会に元世界3位でコーチのダビド・ナルバンディアン氏が帯同するかどうかをある報道記者に尋ねられた際、以下のような皮肉のコメントを残した。

「いや、彼は全仏には帯同しないよ。芝シーズンのマヨルカ選手権と“エキジビジョンマッチ”には来る予定だけどね」

 そしてウインブルドンの出場が認められていないロシア国籍のダニール・メドベージェフ(2位)も全仏開幕に先駆けた記者会見でランキングポイント付与停止の措置に言及。「この決定の背景には多くの間違いがあると思う」と指摘した一方で、特に多くを語ることはなく、「状況を冷静に見つめていく」と述べた。

「僕がATPのメンバーとして決定を下しているわけではないし、ウインブルドン主催者として決定しているものでもない。たぶん、イギリス政府が後押ししているのだろうと思うし、彼ら自身の決定ということなのだろう。とにかく今は大好きなウインブルドンに出場できるのであれば喜んでプレーしたいと思っている」

 ウインブルドンはテニスプレーヤーの誰もが憧れる最高峰の舞台だ。だがランキングを上げられないことを理由に不参加を表明するプレーヤーが出てくる可能性もあるだろう。開幕まで残り1カ月、今後の動向に注目が集まりそうだ。

文●中村光佑

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