キリオスが観客からの人種差別発言に激怒!「反応したらペナルティを受けてしまう。メチャクチャだ」<SMASH>

キリオスが観客からの人種差別発言に激怒!「反応したらペナルティを受けてしまう。メチャクチャだ」<SMASH>

準決勝のマリー戦で観客に向かって暴言を吐くなどしてペナルティを受けたキリオス。(C)Getty Images

テニス界の悪童がファンへの赤裸々想いを打ち明けた。

 現地6月11日に行なわれた男子テニスツアー「ボス・オープン」(6月6日〜12日/ドイツ・シュツットガルト/グラスコート/ATP250)のシングルス準決勝で元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現68位)に6−7(5)、2−6のストレートで敗れたニック・キリオス(オーストラリア/同78位)が、試合後に自身の公式インスタグラム(@k1ngkyrg1os)のストーリー動画を更新。「試合の途中で観客から人種差別的な侮辱を受けた」と告白した。

 2018年のフィーバーツリー選手権(イギリス・ロンドン/芝/ATP500)2回戦以来約4年ぶりの顔合わせとなったこの日の準決勝。試合開始から一歩も譲らない展開となるなか、キリオスはチャンスを握りながらもブレークを奪えずに苛立ちを募らせていた。タイブレークの序盤では観客席にボールを打ち込み、第1セット終了時にはラケットを破壊。2度の警告を受けたキリオスにポイントペナルティが与えられた。

 完全に集中力を欠いたキリオスは第2セットでも第1ゲームで早々にブレークを許すと、今度は観客に向かって暴言を吐いてしまう。これを見た主審が3度目の警告とゲームペナルティを宣告。その後も27歳の名手はプレーを続けるも流れを取り戻せずに、1時間31分で決勝進出を逃した。

 この試合中、キリオスは自身に向けられた観客からの人種差別的な言葉に怒りを爆発させていたようだ。準決勝直後に更新したストーリーでは「俺のコート上での振る舞いがベストではないことはわかっている」としつつも、「だが、“小さな黒い羊”、“黙ってプレーしろ”といったような声は受け入れがたい」と投稿。そして「俺がそれに反応したらペナルティを受けてしまう。こんなのはメチャクチャだ」と不満をあらわにした。

 さらにキリオスはインスタグラムを通じて以下のような長文を綴っている。
 「俺はエンターテイナーだ。俺は7歳からテニスをやっている。テニスコートに足を踏み入れてから、ずっと自分の気持ちに正直に生きてきた。俺は人間だから、いつも自分の感情をうまくコントロールできるわけではない」

「俺は人がどう思うか、自分がどうあるべきかという意見を気にするのをやめた。俺は人に見せるためにテニスをしている。普通のテニスとは違う、何かを感じてもらうために。でも、観客が選手に対して罵声を浴びせたり、吹き込んだりすることは絶対に許せない」

「俺たちは、君たちが相手を応援していようがいまいが、みんなのためにプレーしている。大したことはないと思っていても、自分が思っている以上に誰かの人生に影響を与えるかもしれない」

「若いアスリートたちよ、この俺のメッセージを聞いてあなたが疎外感を感じたり、あなたが存在していることや世界の舞台で活躍することを恥ずかしいと思ったりすることがないように願っている」

 なお自身70度目のツアー決勝進出を果たしたマリーは日本時間6月12日の22時以降に行なわれる決勝で、右手のケガから復帰したばかりのマテオ・ベレッティーニ(イタリア/10位)と対戦する。

文●中村光佑

【PHOTO】なかなか見られないトッププロの練習やテニス教室の様子

 
 
 
 
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