右手のケガから復活したベレッティーニが決勝で元1位のマリーに勝利して優勝「この先どうなっていくのか楽しみ」<SMASH>

右手のケガから復活したベレッティーニが決勝で元1位のマリーに勝利して優勝「この先どうなっていくのか楽しみ」<SMASH>

復帰後すぐに得意の芝でツアー優勝を果たしたベレッティーニ。(C)Getty Images

男子テニスツアー「ボス・オープン」(6月6日〜12日/ドイツ・シュツットガルト/グラスコート/ATP250)は現地6月12日にシングルス決勝を実施。第2シードのマテオ・ベレッティーニ(イタリア/世界ランク10位)が元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現68位)を6−4、 5−7、6−3のフルセットで下し、同大会3年ぶりとなる優勝を飾った。

 右手のケガにより約3か月にわたってツアーを離れていたベレッティーニ。小規模の手術を経て今大会でようやく復帰を果たすと、初戦から苦戦を強いられながらもブランク明けとは思えない力強いプレーで決勝へと駒を進めた。

 自身70度目のツアー決勝進出を果たしたマリーとの決勝は、ベレッティーニが持ち味の強烈なサービスと巧みなバックハンドのスライスを軸に開始から3ゲームを連取。その後も着々とポイントを重ねて第1セットを先取する。

 第2セットでは互いにサービスキープが続く拮抗した展開の中、第12ゲームでマリーに痛恨のブレークを許してセットオールに持ち込まれる。それでも迎えたファイナルセットでは第1ゲームで早々にブレークに成功。マリーのメディカルタイムアウトによる中断を挟みながらも終始安定したプレーを披露し、2時間40分にも及ぶ接戦を制した。
  26歳のイタリアテニス界の俊英は幾多の試練を乗り越えた上で優勝トロフィーを手にしたことに、この上ない喜びを感じているようだ。通算6度目のツアータイトルを獲得したベレッティーニは試合後のインタビューで「信じられない気分だよ。あんな怪我から復帰して、人生初の手術を経て優勝できるなんて、さらに特別な感じがするよ。数年前に最高の1週間を過ごしたシュツットガルトで今週も最高のスタートを切って、より良いプレーができたと思う」とコメント。

 一方で「この終わり方は僕たちが望んでいたものではない。彼(マリー)は怪我をしていたし、気の毒だった」と満身創痍の中で戦い抜いたマリーを気遣いつつも、最後には「ここ数週間で多くの進歩があった。この先どうなっていくのか楽しみだ。このような試合にもっと出場できるよう、もう少し身体が持つといいんだけどね」と締めくくった。

 なおベレッティーニとマリーは休む間もなく今週行なわれる「シンチ選手権」(6月13日〜19日/イギリス:ロンドン/グラスコート/ATP500)に出場する予定だ。ちなみに2人は共に1回戦で勝利した場合、2回戦で再び顔を合わせるドローとなっている。

文●中村光佑

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