“帝王”フェデラーがついにウインブルドンを欠場!プロデビューからの連続出場数が「22」で止まった偉才が描く青写真<SMASH>

“帝王”フェデラーがついにウインブルドンを欠場!プロデビューからの連続出場数が「22」で止まった偉才が描く青写真<SMASH>

ウインブルドンにはプロ1年目から出場して通算8回優勝しているフェデラー。ジュニア時代(写真右)を含めれば実に1998年から2021年まで出続けていた。(C)Getty Images

テニス四大大会の一つである「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン)が6月27日(月)に開幕するが、そのコートには1999年から2021年までの全22大会全てに出場し、優勝8回・準優勝4回を誇る“芝の帝王”ロジャー・フェデラー(スイス)の姿はない。

 2度の右ヒザ手術を経て、昨年3月の「カタール・オープン」で約14か月ぶりにツアー復帰を果たすも、7月のウインブルドン準々決勝敗退直後にケガが再発。その後、3度目の手術を行なってからは、1年近く戦線を離脱している。

 現在はリハビリを重ねて順調に右ヒザは回復しているものの、まだトップ選手を相手に芝で戦えるレベルにはなく、本人やコーチ陣も早い段階から「ウインブルドンには間に合わないだろう」と口にしていた。

 1998年のウインブルドン・ジュニア(18歳以下の大会)に16歳で出場して優勝。翌年プロ入りを果たすとウインブルドンには主催者推薦で初出場。その時は1回戦でイジー・ノバク(チェコ)に敗れたが、2年後の2001年大会では8強入り。

 そして03年大会ではついに決勝へ駒を進め、オーストラリアのマーク・フィリポーシスを破って初優勝。以降、07年まで5連覇を達成したフェデラーは“芝の帝王”の座を手に入れたのである。

 それだけにフェデラーのウインブルドン欠場は大会にとっても、そしてファンにとっても大きな損失になる。

 だが、テニス界のレジェンドの一人で自身もウインブルドンで3度の優勝を誇るジョン・マッケンロー(アメリカ/63歳)は、米スポーツ専門局『ESPN』のインタビューでフェデラーの欠場についてポジティブに捉えるべきだと言う。
 「あなたたちは20年以上にわたって、彼がコート上でチャンスをつかみ取った場面を何度も見てきたはずだ。だから私たちは彼がこれから何を決断しようとも、最終的に彼が満足のいく結末を迎えることを願うしかないんだ。彼は40歳でここまで来た。これはすごいことだ」

 長きにわたる負傷離脱によって6月20日付の世界ランキングを96位まで落としたフェデラー。1999年9月20日から続いていたトップ100圏内からの脱落も目前に迫ってきた。

 とはいえ復帰への青写真は用意されている。

 まず今年9月にはロンドンで開催される「レイバー・カップ」(欧州グループとワールドグループが戦う男子団体戦)への出場を予定。ここではラファエル・ナダル(スペイン)とダブルスを組むと言われている。

 さらに10月には地元バーゼルで開催される「スイス室内」でのツアー復帰を視野に準備を進めてもいる。

「グランドスラム(四大大会)の決勝戦にもう一度出場することが究極の夢だ」と語る40歳。プロデビュー以来、一度も欠かすことのなかったウインブルドンを見送ることになったが、フェデラーの視線の先には「23度目の芝の戦い」も見えているに違いない。

構成●スマッシュ編集部

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