四大大会23勝の元女王セレナ・ウィリアムズが近く引退することを表明「これからの数週間を楽しむつもり」<SMASH>

四大大会23勝の元女王セレナ・ウィリアムズが近く引退することを表明「これからの数週間を楽しむつもり」<SMASH>

430日ぶりの勝利を挙げたばかりのセレナ・ウィリアムズだが、次の道に進む準備はできていると語った。(C)Getty Images

女子テニス元世界ランク1位のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)が母国の大手ファッション誌『VOGUE』に寄稿。その中で近く現役を退く意向を示した。

 四大大会23勝、WTAツアーで72勝という驚異的な成績を残している40歳のセレナ。類まれなるパワフルなストロークとサービスを軸に数々の強敵を打ち破ってきた彼女は、単複で生涯ゴールデンスラム(キャリアで全ての四大大会制覇+オリンピック金メダル獲得)を達成したことでも知られる。

 2017年9月の第一子出産後もグランドスラムで上位に進出するなど安定したパフォーマンスを見せていたセレナだったが、昨年7月のウインブルドン1回戦で右脚ハムストリングを負傷してからは大会に出場できず、苦しい時期を過ごしていた。それでも数々の試練を乗り越え、今年6月のイーストボーン国際ではオンス・ジャブール(チュニジア)とのダブルスで約1年ぶりに実戦復帰。先のウインブルドンではシングルスでもカムバックを果たしていた。

 今回のVOGUE誌への寄稿文でセレナは「引退という言葉は好きではありません」と複雑な心境を明かしつつも、「今私がやろうとしていることを適切に表現する言葉は“進化”だと思います。私はテニスから離れ、自分にとって重要な他のことに向かって進化していることを伝えるためにここにいます。終わらせたくはありませんが、次の道に進む準備もできています」と記した。
  続けて「私は数年前にベンチャーキャピタル会社“セレナ・ベンチャーズ”を立ち上げ、その後、すぐに家庭を築きました。その家族を大きくしていきたいと思っています」と第2の人生に言及。その一方で「(引退は)想像を絶するほどつらいことですし、このような岐路に立たされるのも嫌です」として、様々な葛藤があったことも告白した。

 それでもテニスというスポーツを通じて輝かしいキャリアを築けたことは誇らしく思っているようだ。「言葉では言い表せないほど感謝していることをわかってほしいのです。皆さんは私をたくさんの勝利とトロフィーに導いてくれました。テニスをしていたあの頃の自分がいなくなること、そして皆さんと会えなくなってしまうことは寂しいです」とも綴った。

 セレナは自身のインスタグラムでも「カウントダウンが始まっています」と引退について言及。「これからの数週間を楽しむつもりです」と綴っており、間もなく開幕する全米オープン後の引退も予想される。

 なお今週行なわれている女子テニスツアー「ナショナル・バンク・オープン」(8月8日〜14日/カナダ・トロント/ハードコート/WTA1000)で復帰後3大会目を迎えたセレナは、現地8月8日に行なわれた1回戦でラッキールーザーのヌリア・パリサス・ディアス(スペイン/57位)に6−3、6−4のストレートで快勝。実に430日ぶりとなるツアーレベルでの勝利を飾った。2回戦では第12シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス/12位)と対戦する。

文●中村光佑

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