「ある意味で少し楽」元王者のナダルが同郷の後輩アルカラスにプレッシャーの対処法を伝授<SMASH>

「ある意味で少し楽」元王者のナダルが同郷の後輩アルカラスにプレッシャーの対処法を伝授<SMASH>

「プレッシャーに対処できなかった」とコメントしたアルカラス(左)、先輩のナダル(右)はあまり心配をしていない様子。(C)Getty Images

男子テニス元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン/現3位)が現在開催中の男子テニスツアー「ウェスタン&サザン・オープン」(8月14日~21日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート/ATP1000)の開幕に先立って行なわれたATP(男子プロテニス協会)のインタビューで「プレッシャーとの向き合い方」について語っている。

 先週のカナダ・マスターズで初戦(2回戦)敗退を喫し、その後の会見で「プレッシャーにうまく対処できなかった」と話した同郷のヤングスター、カルロス・アルカラス(スペイン/4位/19歳)について言及した。

「彼の周りには、いるべき人たちがいると思うんだ。僕が彼に何も言う必要はないと思うし、彼が僕に尋ねてくるまで、プレッシャーに対処するためのアドバイスもしない。若いうちは毎週ランキングを上げ、成長していくものだ。だから毎週勝たなければならないというプレッシャーはなく、ある意味で少し楽だと思う。僕もその頃は毎週勝たないといけないといった義務感を抱いたことはなかったのを覚えている」とコメントしており、特に心配はしていないようだ。

 ただアルカラスの心情も理解できると言う。そう考える理由については「ランキングで上位になれば、大会に参加して『よし、この大会で勝たなければ』と期待するようになるんだ。そうすると状況やアプローチ、メンタリティーが少し変わってくる」と説明。
  それでもナダルは「プレッシャーが彼に大きな影響を与えているとは思わない。彼は素晴らしい選手だし、素晴らしいシーズンを過ごしていると思う。プレッシャーにも問題なく対処できるだろう」としている。

 そして最後にナダルは長年にわたるツアーでの経験を踏まえ、「プレッシャーに打ち勝つための考え方」を明かした。

「トーナメントの最後に勝てるのは1人だけで、キャリアにおいては多くの試合に負けることは当たり前だと受け入れなければならない。このスポーツをやっている以上、最後にトロフィーを手にするのが1人だけということもわかっているはずだ。毎週負けてしまうのも普通のことだ。勝利や素晴らしい出来事と同時に、ケガや厳しい状況、負けも受け入れる覚悟が必要だ。それは僕らのスポーツの一部であり、それに対処する必要があるんだ」

 なお7月のウインブルドンで腹部を負傷したナダルはシンシナティ大会で約1か月ぶりの公式戦出場を果たしたものの、初戦となった2回戦でボルナ・チョリッチ(クロアチア/157位)にフルセットで敗れた。年内最後のグランドスラム「全米オープン」(8月29日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)では数々の強敵を打ち破って勝ち進むところを見せてほしい。

文●中村光佑

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