19歳にして新ナンバー1の可能性を持つアルカラス。本人は「何も考えないようにしている」と平静<SMASH>

19歳にして新ナンバー1の可能性を持つアルカラス。本人は「何も考えないようにしている」と平静<SMASH>

激闘の末にチリッチを下し、ベスト8に進出したアルカラス。No.1になれば史上最年少だが、本人は「目の前の試合に集中したい」と冷静だ。(C)Getty Images

現地9月5日に行なわれたテニス四大大会「全米オープン」の男子シングルス4回戦を突破した19歳のカルロス・アルカラス(スペイン/4位)。今大会の結果次第で世界ランキング1位となる可能性もあるが、本人は「目の前の試合に集中したい」と冷静に語っている。

 今大会初戦から全てストレートで勝ち上がってきたアルカラスは4回戦で2014年大会覇者のマリン・チリッチ(クロアチア/17位)と対戦。チリッチの強烈なフォアハンドやサービスに苦戦を強いられながらも粘りのディフェンスで流れをつかみ、日をまたぐ激戦の末に6-4、3-6、6-4、4-6、6-3で勝利。2年連続となる全米ベスト8入りを決めた。

 3時間53分にも及ぶフルセットマッチを制した男子テニス界の超新星は、勝因について「マリン(チリッチ)のファーストサービスの確率が上がってきた時に、(コーチから)下がってリターンをした方が良いとアドバイスを受けたが、それが功を奏したと思う。高くて重みのあるボールは、彼にとっては反応しづらいとわかっていたから、そういった戦術で多くのチャンスが生まれた」と語った。

 続けて「第5セットの第1ゲームでブレークされて厳しい状況になったけど、前向きに攻め続けていれば自分にチャンスが来るとわかっていた」とも話し、最後まで諦めない気持ちが勝利につながったと振り返った。
  今大会はディフェンディングチャンピオンのダニール・メドベージェフ(ロシア/1位)がニック・キリオス(オーストラリア/25位)に4回戦で敗退。これによりアルカラス、キャスパー・ルード(ノルウェー/7位)、ラファエル・ナダル(スペイン/3位)の3人が、大会閉幕後に更新される世界ランキングで1位の座に就く可能性を手にしている。

 ルードが現地9月6日の準々決勝でマテオ・ベレッティーニ(イタリア/14位)に勝利してベスト4に進んだ一方で、ナダルは5日の4回戦でフランシス・ティアフォー(アメリカ/26位)に敗戦。現時点では、暫定でナダルがトップのポイントを持っているが、ルードとアルカラスは決勝に進出するとナダルを上回れる状況にある。

 だが会見でアルカラスは「世界1位については何も考えていない。いや、何も考えないようにしているというのが本音かな」と謙虚にコメント。次戦で対戦するシナーや、ナダルを撃破したティアフォーを含めた非常にレベルの高い相手から「あと2、3試合は勝たないといけない」ため、「今はそのことだけに集中している」と気を引き締めた。

 以前から目標に掲げていた「グランドスラム初優勝」が近付いているアルカラス。まずはシナーとの大一番でどんなプレーを見せてくれるのか注目だ。

文●中村光佑

【連続写真】将来の王者候補アルカラスの動かされても力強く返球したフォアハンド
 

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