作り上げた最高のチームと共に楽天オープンに挑むダニエル太郎「前とは違うテニスができ始めている」<SMASH>

作り上げた最高のチームと共に楽天オープンに挑むダニエル太郎「前とは違うテニスができ始めている」<SMASH>

新チームの信頼関係は強く「20年後もすごく良い関係を保てていると思います」と言うダニエル。(C)写真:真野博正

今年の全豪オープンテニスで3回戦に進出したダニエル太郎。以前の守備重視のプレースタイルから、攻撃的なプレーへと進化した姿を披露した。好調の要因やこれから始まる楽天オープンへの意気込みを聞いた。

―― 今季とても好調なのは、新チームが機能しているからですか?
「自分がゼロから作り上げてきた最高のチームなので、それは大きいと思います。オフシーズンも色々と工夫しましたし、スペインにいた頃と比較すると、サービス、リターン、ボレーの練習をしっかり行なっています。自分で考えて工夫していることを支えてくれるチームなので、前とは違うテニスができ始めているのだと思います」

――メインコーチがメンタルコーチ兼任という点が新しいですが、彼女に求めていることは?
「彼女は自分に正直に向き合う方向に導いてくれます。自分と向き合うのが本当につらい時もあるんです。でも、そういうやりたくないことを、うまくやらせてくれる人。キツイけれど、すぐに『ありがとう』と思えることが多いので、その姿勢を続けてほしいです。テニス面でもトップレベルのコーチと遜色ないので、一緒にいられて本当にラッキーです」
 ――アドバイスで特に印象に残っているものは?
「『FriendlyEyes』という彼女のウェブサイトに人生をどう生きていくかを深く考えるメンタルトレーニングプログラムがあります。長い目で見た目的を考えて、そのためにテニスではどういう行動をしていくといいのかと考えます。だから、最も参考になるのは、考えを大きくしていくところかな。今のチームは僕が今テニスを辞めても、20年後もすごく良い関係を保てていると思います。ただ単にテニスを強くさせてくれるだけのチームではありません。『良い人間関係を作っていくのが人生ですごく大事』。そういうことも教わっています。

――データ分析のアナリストもチームに加入しましたか?
「加入ではなく会社のサービスを使っていて、自分や他の選手のデータを提供してくれます。データは大事ですが、相手の弱さに集中しすぎて自分を見失うこともあるので、気を付ける必要もあります。漫画の『テニスの王子様』の分析をする選手みたいに、試合中に数字を考えている暇はないので(笑)、何を意識してコートに入り、何をフィーリングだけに任せるのかなど、チームで話し合っておくべきだと思います」
 ――自己最高64位を超えられそうですか?
「もちろん、そこに行こうとしていますし、そこに行けるテニスはしていると思っていますが、いつ辿り着くかはわかりません。リスクを取りながら色々なことに取り組んでいけば行けるチャンスはあると思う反面、意識しすぎてテニスが守備的になるとやられてしまいます。その辺のメンタルはコーチのジャッキーと色々やっているところです」

――デ杯の新監督が添田豪選手になりました。
「びっくりしました。添田君が監督になるのは良いニュースです。若いエネルギーが入ると考え方も変わるので、良い始まりだと思います」
 ――10月には3年ぶりに楽天オープンがあります。抱負を。
「『やっと日本でテニスができる~』って感じです。今年やっている積極的なテニスや、以前とは違うエネルギー(雰囲気)を見てもらえればと思います。日本での大会なので、3年前のように(※ベスト8)良い結果を残せるように頑張ります!

<プロフィール>
ダニエル太郎(エイブル所属)
1993年1月27日、アメリカ・ニューヨーク生まれ。29歳。191㎝、84kg、右利き、両手バックハンド。父親の指導で7歳からテニスを始める。スペインを拠点に腕を磨き、キャリアハイは64位(2018年8月27日付)。今季からメンタルコーチのジャッキー・リールドンさんをメインコーチにした新チームを始動。サービス力の向上に加えて、ストロークでも攻撃的なプレーへと変化した。ATPランキング92位(2022年9月26日付)。シューズはミズノ『ウエーブ エクシード ツアー 5 AC』を着用。

取材●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

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