負けず嫌いでないと、強くなれない? 視点を変えれば、意外にテニス選手向きだった!【テニスメンタルアドバイス9】

負けず嫌いでないと、強くなれない? 視点を変えれば、意外にテニス選手向きだった!【テニスメンタルアドバイス9】

アドバイスしてくれた綿貫陽介。写真:THE DIGEST写真部

「テニスは楽しいけど、自分はそれほど負けず嫌いではない…。これはスポーツ選手向きの性格ではない?」と自分の方向性に悩んでいる人はいないだろうか? テニスは個人スポーツなだけに、気持ちが結果に大きく左右する。負けず嫌いでなかったら、他のことをした方がいいのか? 大の負けず嫌いというプロと、落ち着きが出てきたベテラン両者に聞いた。

 負けず嫌いを自負する綿貫陽介は、「負けず嫌いではないからといって、テニス選手に向いてないかと言えば、そんなことないと思います。負けず嫌いな方がいいとは思いますが」と言う。

 綿貫はどうやって負けず嫌いのメンタルを作り上げてきたのだろうか? 「最初から負けず嫌いな人もいますが、そういう人ばかりではないと思います。それが、苦しいことを乗り越えてきたからこそ勝ちたくなります。キツイ練習をやり続けて、勝ちを覚えて、どんどん楽しくなって、やり続けて、苦しいことをまた越えて、それを結果にしたくなる、この繰り返しだと思うんです。ジュニアの場合だったら、多分まだ1つ越えてないというか、まだまだこれからです」。負けず嫌いというのは、本来の性格だけではなく、自分が費やしてきた努力を結果として出したいという思いから生まれるようだ。
  では、そうではないジュニアは、実際に試合でどうすればいいか提案してくれた。「プレースタイルを変えるのもいいかもしれません。僕のように勝負を意識するタイプは試合ですごく駆け引きをします。でも、勝負にこだわっていないなら、どんな時もアグレッシブに攻められると思うので、そういうプレースタイルにしてみてはどうですか」。確かに結果を気にしないのであれば、自分のプレーをどうするかに集中できるので、やってみる価値はある。

 ベテランの添田豪は、プロにも負けず嫌いではない選手がいると言う。「勝負にこだわり過ぎず、自分のしたいテニスを楽しくやって、それが自然と勝ちにつながればいいという選手もいます。そういうタイプは、負けても今日は仕方ないとか、勝って楽しかったと思うようにすればいいと思います」
 「逆に負けず嫌いが過ぎると、負けた時にすごく落ち込んだり、むかついたりすることもあります。テニスは毎週試合があります。あまり負けず嫌いではない選手は、早く切り替えられ、意外とテニス選手向きかもしれません」と、プロになった時には、その性格がプラスに作用する可能性も教えてくれた。

 自身も年齢を重ねるにつれて、変化してきているそうだ。「僕は若い時は今よりも負けず嫌いでした。今は負けを引きずらないようにしているので、負けず嫌いという意味では、そうではなくなってきているかもしれません」
  そんな添田が取り組んでいることは、勝敗よりも自分のプレーを考えることだ。「今日はこういうプレーをしようとか、相手よりも自分の中身と勝負するようにしています。本を読んだり、他のスポーツ選手の話を聞いて、こういう考え方になってきました。あまり勝敗にこだわりすぎると苦しくなってくるので、ツアー回る上でこういう考えも大事かなと思っています」

 勝敗へのこだわりが薄くなるのは、それだけ自分のプレーにこだわり、磨いているから。もしプロになるのであれば、負けを引きずらないという点は大きなプラス要素でもある。

構成●スマッシュ編集部、取材協力●HEAT JAPAN
※スマッシュ2017年4月号から抜粋・再編集

【HEAT JAPAN PHOTO】国内トッププロによる白熱の団体戦!AKBやアガシも登場!?
 

関連記事(外部サイト)