「彼らはテニスの未来」困窮する下位選手の救済へジョコビッチ、ナダル、フェデラーのビッグ3が動き始めた!

「彼らはテニスの未来」困窮する下位選手の救済へジョコビッチ、ナダル、フェデラーのビッグ3が動き始めた!

選手会会長として、下位選手の救済に乗り出したジョコビッチ。(C)GettyImage

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界のスポーツ界はほぼ全面的に中断。欧州サッカーや米プロバスケットボールなどで選手のサラリーカットが話題に上っているが、個人競技であるテニス選手の懐事情はより深刻だ。

 全仏オープンが9月に延期となり、ウインブルドンは中止、すべてのプロツアーも7月13日までの中断が決まっている。こうなると、スポンサーを持たず賞金を主な収入源としている選手がキャリアを継続していくのは難しい。

 そんなランキング下位選手たちの支援のため、“ビッグ3”が基金の設立を検討しているという。選手会会長のノバク・ジョコビッチが、ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラーと話し合ったことをスタン・ワウリンカとのインスタライブで明かしたのだ。
  救済基金の対象となるのは、世界ランキング250位から700位の選手。原資はトップ100までの選手から集める。ジョコビッチが選手たちに送ったメッセージには、その思いが次のように示されている。

「上位250位までの選手(少なくともそのほとんど)は、2019年のグランドスラム予選と今年の全豪オープン予選を戦っています。グランドスラム予選出場は、彼らに一定額の賞金を保証することになります。より深刻な経済的困難が予想されるのは、250位以下の選手でしょう。

 私たちは協力して、彼らを助ける必要があると感じています。彼らの多くは、経済的に生き残れないため、選手活動を辞めようと考えています。残念ながら、250位から700位には、連盟のサポートを受けていない、あるいはスポンサーのいない選手が非常に多くいます。我々はお互いを気遣っている、とりわけテニスの未来を気遣っているというメッセージをテニス界やスポーツ界に送る必要があります。彼らはテニスの草の根であり、プロスポーツの土台でもあるのです」
  トップ選手による寄付金についても具体的に提案されている。

「シングルスのトップ100とダブルスのトップ20が次のように基金へ寄付を行ないます。
51〜100位 各5000ドル(約54万円)
21〜50位 各10000ドル(約108万円)
11〜20位 各15000ドル(約162万円)
6〜10位 各20000ドル(約216万円)
1〜5位 各30000ドル(約324万円)

ダブルス1〜20位 各5000ドル(約54万円)

 これらの総額と同額をATPからも拠出し、うまくいけばグランドスラムも各50万ドル(約5400万円)を拠出することにより、合計で400万から450万ドル(4億3200万円から4億8600万円)になります。

 目標は250位から700位の各選手に1万ドルを支援することで、それは総額400〜450万ドルになります。
  また、ロジャー、ラファ、私の3人は、ロンドンで行なわれるワールドツアーファイナルの賞金の50%を基金に寄付することをATPに提案しています。もし開催されなければ、2021年の全豪オープンの賞金をみんなで寄付しましょう。私たち3人だけではなく、ツアーファイナルや全豪オープン2021に参加している選手全員で。そうすれば、全員が公平に貢献することができます。

 下位のダブルス選手に関しては、私たちも彼らをサポートすべきだと思いますが、現時点では、どのくらいの金額をどのくらいの選手に支援するのが公平なのか、わかりません。皆さんのアイデアを提案してください」

 完全にストップしてしまったシーズンは、ワクチンができるまで再開すべきではないとの主張もあり、再始動の目処がまったく立っていない。いままさに困難に直面しているテニス界の仲間、そして未来でもある下位選手たちの救済のため、頼もしいリーダーたちが動いている。

構成●スマッシュ編集部

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