錦織圭とフェデラーが必ずやっている、サービスの鉄板アクション1【テニスレッスン】

錦織圭とフェデラーが必ずやっている、サービスの鉄板アクション1【テニスレッスン】

錦織圭(左)とフェデラー(右)のサービスにも共通点がある。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

38歳にして完璧なプレーを持続するフェデラー、小柄な体格で世界のトップと渡り合う錦織。2人のテニスをよく知れば、上達のヒントをつかめるに違いない。サービスにおける、2人が共通して実践する“鉄板アクション”から重要な基本を導き出そう。サービスの動きは複雑なだけに、今回はインパクト前までの共通点を2つ紹介する。全日本選手権複優勝などの実績を持つ佐藤文平氏が、教えてくれた。

 サービスは、あらゆるショットの中で唯一「自ら攻撃できるショット」。このチャンスを生かすために必要なことは、「再現性の高さ。動作がシンプルであればあるほど、再現性は高くなります」

 シンプルな動きを実現するために、2人が行なっていることは、「構えでラケット面をオープンにしています(打つ側の面が上を向く)。このように構えることで、ラケットを後ろに引いた時に手首を動かすことなく、スムーズにテイクバックできるのです。余計な動きをシャットアウトしていると言っていいでしょう」

「逆に、ラケット面を伏せた形で引き始めると、途中で面を引っくり返さなければいけません。動きが複雑になるぶん、再現性は低くなります」。あなたのフォームは大丈夫だろうか? イメージして確認してほしい。
  続いての2人の共通点はトスアップ後の左手だ。「左手をすぐに下ろさず、長く宙に残しているのです」

 ラケットを振り出すギリギリまで左手を残すと、どんなメリットがあるのか。「1つは肩のラインが傾き、右肩が下がることで、スイング時に両肩の縦の入れ替えがスムーズにできること。もう1つは、ラケットを振り出す弧が大きくなることです。その結果、スイングスピードが上がり、大きな力を生み出せます」

「左手が早く落ちると、十分なテイクバックを取れないうちにスイングが始まってしまい、大きな弧を描けません。また、左手を残しても、右肩下がりではなく右ヒジ下がりの形になってしまうと、ラケットを持ち上げるのがつらく、やはりスイングの弧が小さくなるので、注意してください」

 フェデラーと錦織が共通して行なっているアクションをイメージできただろうか。重要な基本動作なので、自分のフォームを確認してみよう。

解説=佐藤文平
早稲田大学時代にインカレを制し、卒業後プロ転向。ワールドチームカップ日本代表、全日本選手権複優勝などの実績を残す。現在はテニス中継の解説者、HALEOテニスディビジョン統括ディレクターなどを務める傍ら、日体大大学院博士後期課程でスポーツバイオメカニクスを研究中。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2019年3月号から抜粋・再編集

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