「自信」は降って湧いてくるものではない。自分で積み上げていくもの。そのためにどうするか?【テニスメンタルアドバイス11】

「自信」は降って湧いてくるものではない。自分で積み上げていくもの。そのためにどうするか?【テニスメンタルアドバイス11】

アドバイスしてくれた穂積絵莉(左)と綿貫陽介(右)。写真:THE DIGEST写真部

緊張した時、不安に押しつぶされそうな時、自分を支えてくれるのは「自信」である。しかし、「自信を持て」とアドバイスをされても、どうしたら良いのかわからない人は多いのではないだろうか? 勝負の舞台に日々身を置くプロテニス選手に、その方法を教えてもらった。

「毎日一生懸命に練習するのは当たり前ですが、自分で決めた小さい目標を1個1個達成していくこと」と言うのは全仏ダブルス準優勝の穂積絵莉だ。

「試合で緊張した時には、『毎日このために小さい目標を積み重ねてきたんだから、絶対大丈夫』と、自分を信じることができます。それは例えば、今日の練習ではこれをやるとか、今日はラリーで10本ミスしないとか。本当に小さなことでいいんです。そういう積み重ねが大切だと思います」
 「自信なんてありません。フェデラーにならなきゃ無理です」と笑いながら言うのは綿貫陽介。しかし、試合には自信を持って臨んでいるようだ。

「僕は試合の時、自分の弱いところを全部隠して良いところだけを出して、相手の弱いところを引っ張り出す感じなんです。だから、試合中だと自信はありますが、試合以外は全然ですね。凡人です。でも、だからこそ練習を頑張るしかないんです」

 では、試合で自信を持てるようにするために、何をしているのだろうか。「前日に自分で『絶対勝てる』と思い込ませます。色々なことを考えますよ。相手のどこが弱い、自分は何ができる、どこが調子いいか、どれぐらいまで最低限できそうか、最高だったらどれぐらいまでできそうか、どれぐらいのレベルで相手を倒せるのか、もし1つ機能しなくなったらどうなるか。色々考えて、その中で『絶対勝てる』と、自分を洗脳するみたいに追い込んでいきます」

 前日に様々なシチュエーションを想定して『絶対勝てる』と思えるまで考え抜くのは、大事なイメージトレーニングである。試合に対する事前の準備と、自分がどれだけ日々意味のある練習をしているかが、自信につながっていくということだろう。

構成●スマッシュ編集部、取材協力●HEAT JAPAN、アディダスジャパン
※スマッシュ2017年5月号から抜粋・再編集

【PHOTO】若手の星・綿貫陽介の両手バックハンド、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』
 

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