昨年の全仏ダブルス王者クラビーツが地元のスーパーでアルバイトを開始!「働くのはとても楽しいよ」

昨年の全仏ダブルス王者クラビーツが地元のスーパーでアルバイトを開始!「働くのはとても楽しいよ」

昨年、アンドレアス・ミースとのペアで全仏オープンを制したクラビーツは、ATPファイナルズにも初出場を果たした。(C)GettyImages

2019年の全仏オープンでダブルスチャンピオンに輝いたドイツのケビン・クラビーツが、4月より母国ドイツのミュンヘンにあるスーパーマーケットでアルバイトをはじめたことで話題となっている。

「お金のために働いているわけじゃないんだ。ロックダウンで時間を持て余していた時、スーパーマーケットに勤めている友人から、あまりにも深刻な人手不足だと聞いた。まずは3日働いてみることになって、それなら協力できると思ったんだ。新しい経験を探していたし、今ではスーパーマーケットの店員は、社会を助けるためにとても大切な仕事だと感じている。店内で棚の整理をして、空箱を捨てて、カートの消毒をしているよ」と、ドイツの雑誌『デア・シュピーゲル』に語った。

 15時から20時半まで、立ちっぱなしで客の誘導をすることもあり、客同士の距離を保つために、買うものが1つだけの人もカートを持つという決まりを説明しているという。また、中には、「テニスプレーヤーに似てる」と話しかけてくる客もいるようで、「僕がそのテニスプレーヤーだからね!そんな時は少し楽しくなるよ」と冗談めかした。

「同僚たちは朝5時に起きて、5時半まで棚に商品を並べているんだ。早起きは少し辛いけど新しい経験だし、彼らと話すことはとても楽しいよ。どんな人にも、ひとりひとりに面白い人生のストーリーがあるってことに気づいたのはとても良い学びだった」
  現在はテニスプレーヤーとしての活動がストップしている状態だが、アルバイトのシフトを調整して、いつでもテニスコートに戻れるように週に3回のトレーニングも続けている。

「大好きなテニスをキャリアとして選択できたことが、いかに幸運だったのかに気が付いたよ。でも今は、いつツアーが再開されるのか見通しがたたない状態で、普段通りのトレーニングを続けることも難しい。同じように感じている選手はたくさんいると思う。いつまでこの状況が続くかはわからないけれど、スーパーマーケットで働くことはとても楽しいよ」

 3月中旬ごろから事実上のロックダウンを開始したドイツでは、新型コロナウイルスの新規感染者、死者ともに減少傾向にあり、制限措置も徐々に緩和されているという。人々の努力が実を結び、再びスポーツを楽しめる日まであと少しか。

文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu_honda/instagram:yu_honda

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