「俺は俺」を貫くサフィンの姿がとにかくカッコイイ!【プロが憧れたプロ|第4回・菊池玄吾】

「俺は俺」を貫くサフィンの姿がとにかくカッコイイ!【プロが憧れたプロ|第4回・菊池玄吾】

菊池玄吾(右)が憧れるのはマラト・サフィン(左)。口元にわずかに蓄える髭が、どことなく似ているような…。写真:THE DIGEST写真部、(C)GettyImages

現在、プロとして活躍している選手も、現役を引退してコーチをしている人も、小さい頃には憧れのプロがいたはずだ。【プロが憧れたプロ】シリーズの第4回は、昨年のグアムでのITF大会で、見事単複2冠を達成した菊池玄吾プロに話を聞いた。

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 7歳でテニスを始めた菊池玄吾は、高校時代にインターハイシングルスベスト4・ダブルス準優勝、全日本ジュニアダブルス優勝など、多くの成績を残した。幼い頃から脇目も振らずにテニスに打ち込んだ菊池少年が憧れたのは、ロシアの英雄マラト・サフィンだという。

 2000年の全米オープン、05年の全豪オープンでシングルス優勝を果たし、世界1位の座にも立ったサフィンは、その端正なルックスと豊かなテニスセンスで、高い人気を誇ったレジェンド選手だ。

 09年に29歳で引退したが、今なおファンは多い。菊池もその一人のようで「今でも圧倒的にサフィンが一番好きです」と話す。

 菊池曰く「カッコイイし、男らしいし、媚びたりもしない。『俺は俺だぜ』みたいな感じをずっと貫いていた」というサフィン。彼のように男らしくなりたいと憧れるが「なかなかなれないですね…」と語った。
  子どもの頃に憧れたというなら、ショットの打ち方などを真似ていたのかと思い聞いてみたが、意外にもそういったことは全くしてこなかったという。「真似は上手くない」と話すが、菊池自身も『俺は俺』と、自分のテニスを貫いてきたのだろう。

 また、真似をしない理由のひとつとして「やろうと思ってもできない」というのもあるそうだ。例えばフェデラー。ハイレベルなショットをいとも簡単に打ち分ける彼を見ていると、自分にもできそうだと錯覚させられるが、もちろん一朝一夕でできるものではない。

「世界トップレベルと僕ら国内プロの差は、一般プレーヤーと僕らくらいの差があるでしょう」と話す菊池。その差は以前、錦織圭とヒッティングした際に痛感したそうだ。

「完璧なコースに打ち込んだ渾身のサービスを、ストレートに思い切りはじき返されました…」それまでのポイント練習では、ポイントを奪ったりもしていたが、その一発で「あぁ、これは違うな」と感じさせられるほどのショットだったという。

 最後には「あの人たちのラケットには、きっとリモートでボールを打ち返してくれるボタンが付いているんですよ(笑)」と冗談めかした菊池だが、そのショックは相当のものだっただろう。

構成●スマッシュ編集部

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