全米前哨戦でワイルドカード獲得のマリー。「番狂わせが起こるだろう」と全米の展望を予想

全米前哨戦でワイルドカード獲得のマリー。「番狂わせが起こるだろう」と全米の展望を予想

数日前まで英国内で行なわれたエキジビション大会第2戦に出場していたマリー。しっかり勝利を上げて好調ぶりを見せた。(C)Getty Images

新型コロナウイルス感染拡大への懸念が続くなか、8月31日に開幕する全米オープンはいったいどのような展開を見せるのだろうか?

 男子はツアー再開戦となるのが8月22日開幕のウェスタン&サザン・オープンで、全米前哨戦はこの1大会のみ。トップ10からノバク・ジョコビッチ、ラファエル・ナダルら8人がエントリーしており、彼らはそのまま同じ会場で行なわれる全米にも出場すると思われる。もし、ナダルが5度目の優勝を果たせばフェデラーのグランドスラム通算優勝回数20に並ぶことになる。

 ケガから復帰したアンディ・マリーも、ニューヨークへの渡航に慎重な姿勢を見せながら、タイトル獲得に向けて着々と準備を進行中。そして同時に、トップ選手ならではの視点で、今大会が例年とはまったく異なる点を指摘している。

 英メディア『メトロ』によると、それは決定的な“試合数の不足”だ。マリーは、それゆえにサプライズが起こるのではないかと言う。

「それは違いを生むだろうね。どうしても練習では試合を再現できない。練習と試合とでは、心身ともに差が出るんだ。プレッシャーがまったく違って、どんなに練習を試合のようなものにしようとしても、そうはいかない」
 「練習での僕はいつもショボい。練習試合ではあまり勝てないんだ。相手が誰であろうと関係なく、これといって良いプレーをしたことがない。コーチが言うには、僕がナンバー1でシーズンを終えた年、セット練習の15〜20%程度しか勝っていなかったけれど、試合での負けはわずか9試合。80〜90%くらいのセットを勝ち取っていた。どの選手にとっても、試合と練習はかなり違うものなんだよ」

 ウインブルドンやリオ五輪、ツアーファイナルなど9つのタイトルを獲得した2016年、絶頂期にあったマリーが練習では8割も落としていたとは驚きだが、練習で試合の重圧を再現できないという主張は説得力がある。

「だから番狂わせが起こるだろうね。(唯一の前哨戦の)ウェスタン&サザン・オープンでたったの1試合か2試合しかできずに全米を迎える可能性があるわけで、それは全米での興味深い結果につながるはず。テレビ観戦者にとっても面白くなるだろうね」

 3日(現地時間)には、ウェスタン&サザン・オープン公式ホームページにて、マリーを含む4選手にワイルドカード(主催者推薦枠)が与えられることが明らかとなった。昨季終盤に股関節を負傷していたため、今季はこれが初の公式戦となるマリー。ビッグ4への返り咲きに向けて、番狂わせの中心人物となることが期待される。

構成●スマッシュ編集部

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