「ニューヨークではちゃんとしたバブルを期待」世界24位のベキッチが、パレルモ・オープンでの不十分な感染対策を不安視

「ニューヨークではちゃんとしたバブルを期待」世界24位のベキッチが、パレルモ・オープンでの不十分な感染対策を不安視

パレルモで復帰初戦に勝利したベキッチ。大会側の感染対策には満足していなかったようだ。(C)Getty Images

新型コロナウイルスの影響により中断していたテニスツアーだが、女子テニスのWTAツアーは、男子テニス(ATPツアー)に先駆けて、8月3日〜9日のパレルモ・オープンにて再開された。大会では、新型コロナウイルス感染対策のために様々な新ルールが敷かれていたが、再開後初戦ということもあり、新たな環境に慣れない選手たちの間には多少の混乱が見られたようだ。

 2012年全仏ファイナリストのサラ・エラーニ(イタリア)は、ソラナ・シルステア(ルーマニア)との初戦に勝利した後、いつものように、身につけていたリストバンドを観客席へと投げ入れた。感染予防としては完全に間違った行為であり、すぐさま主審がエラーニを注意したが時すでに遅し。リストバンドはファンの手に渡り、エラーニは主審へ謝罪した。

 同様に、予選勝者で19歳のカヤ・ユバン(スロベニア)も、第2シードのマルケタ・ボンドルソワ(チェコ)をフルセットで破った後、バイザーとリストバンドの両方を観客へプレゼントした。やはり、選手たちが古い慣習から抜け出すためには、まだ時間が必要なようだ。
  一方で、今大会に第6シードとして出場していた世界第24位のドナ・ベキッチ(クロアチア)は、パレルモ・オープンでの感染対策に疑問を呈す。全米オープンに出場を予定している彼女は「ニューヨークではちゃんとした“バブル(隔離区域)”がなされることを期待するわ。パレルモでは、バブルの中とはいえ全くそんな(隔離されている)風には感じはなかったから」と明かした。

 ベキッチは大会期間中に、街中でディナーを楽しんだという。個人としては感染防止に努め、人に近づかないようにしていたが、ほとんど行動範囲を規制されるようなことはなく「出場選手の90%は自由に行動していた」のだそうだ。

 これらの経験を踏まえ、ニューヨークでは大会側がきちんと選手たちを取り締まるべきだと彼女は主張する。「みんながルールを尊重すべき。違反しても何もお咎めがないのであれば、それは意味がないわ」と話した。

 ツアー再開後の初のグランドスラムである全米オープン。この大会で万全の感染対策が取られ、感染を最小限に抑えることができれば、今後のツアーに良い影響を与えるに違いない。選手、観客、大会スタッフが安心して大会に参加できるような、明確な指針が示されることを期待したい。

文●Hustle

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