テニス界のレジェンドが、またもキリオスを批判。感染リスクを懸念しての全米OP欠場に「本当にゲームを愛しているのか」

テニス界のレジェンドが、またもキリオスを批判。感染リスクを懸念しての全米OP欠場に「本当にゲームを愛しているのか」

新たなバトルが勃発しそうなベッカー(左)とキリオス(右)。(C)GettyImages

ウインブルドン選手権で史上最年少優勝(17歳7カ月)の他、グランドスラム6勝、世界ランク1位など、様々な記録を持ち、今なおテニス界のレジェンドとして君臨するボリス・ベッカー氏(ドイツ)が、もはや“犬猿の仲”とも呼べるニック・キリオス(オーストラリア)に対し、またも批判の声を上げている。

 現在、アメリカ・ニューヨーク市で全米オープンが行なわれているが、キリオスは新型コロナウイルスの感染リスクを懸念して、大会の欠場を決めた。ウェブ上に公開したメッセージ動画では「アーサー・アッシュ・スタジアムでプレーできないのは心が痛む」としながらも、「オーストラリア人のために、そして、(感染症のために)命を落とした何百人、何千人ものアメリカ人のために」と決断の理由を語り、話題となっていた。

 ただし、ベッカーにとっては、この決断は受け入れがたいものだったようだ。

 英デイリー・メール紙に寄稿したコラムでは、「ニック・キリオスのような選手がここにいないのは残念だけど、彼が本当にゲーム(テニス)を愛しているのか疑わしい。だから私はずっと、彼が欠場することを期待していたよ」と、トゲのあるメッセージを残した。

 とはいえこれは、キリオスだけに宛てられたものではないようだ。大会には女子世界ランク1位のアシュリー・バーティー(オーストラリア)、同2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)、同5位のエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ)らも、キリオスと同様の理由で出場を見送っている。
  ベッカーは彼女たちも批判の対象に入っていると述べ、自身の主張について「個人よりもスポーツ自体のことを考えるべき。ゲームの未来のために戦い、トーナメントに依存している様々な職に就く人々を守るべきだ」と説明。さらに、「根っからの競技者で、試合に飢えていたのであれば、素晴らしい大会のひとつ(全米オープン)に参加しようと必死にならないはずはない」と綴った。

 一方で、「(感染が広がる)アメリカに渡りたくない」として欠場した、男子世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)に関しては、批判の対象外のようだ。

 その理由は「彼はテニス界に貢献してきたし、(全米オープン後の)全仏オープンで20回目のグランドスラム優勝を目指して、最高のチャンスを得たいと思っているのは明らか」で、34歳という年齢かつ、ヒザと足首に故障を抱えていることを考えれば、彼の決断は「理にかなっている」ためだという。

 ツアー中断中に、自粛期間でありながらパーティーに参加していたアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)を巡って、批判側のキリオスと擁護側のベッカーが、激しい舌戦を繰り広げていたことは記憶に新しい。それを踏まえれば、今回のベッカーの主張は、単なるキリオスへの私怨によるものにも思える。これが再び、両者の間に新たなバトルを生そうな予感がしてならない。

構成●スマッシュ編集部

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