元世界1位のマリー「同性愛は“悪魔の仕業”」というコート氏の主張に反発。全豪OPアリーナの改名を求める

元世界1位のマリー「同性愛は“悪魔の仕業”」というコート氏の主張に反発。全豪OPアリーナの改名を求める

コート氏(右)の反同性愛の主張に反発するマリー(左)。(C)GettyImages

男子テニス元世界ランク1位のアンディー・マリー(イギリス)は、女子テニスのレジェンド、マーガレット・コート氏が唱える反同性愛の考えが、テニス界を代表するものではないと主張。2021年全豪オープンから、同大会会場にあるマーガレット・コート・アリーナの名称を変更するよう求めている。

 1960年代から1970年代にかけて、年間グランドスラムを達成するなどで女子テニス界を席巻したコート氏。その活躍から、全豪オープン会場のメルボルン・パークには、彼女の名を冠したアリーナが存在する。

 現在78歳のコート氏は、オーストラリア西部でキリスト教の牧師として活動しているが、2017年にオーストラリア国内で、同性婚の賛否を問う国民投票が実施された際、「若者が性的思考に疑問を持つことは“悪魔の仕業”だ」との反対意見を述べたことで批判を浴びていた。

 さらに、2019年の全豪オープンでは、ビリー・ジーン・キング氏やジョン・マッケンロー氏らレジェンド選手が、マーガレット・コート・アリーナの改名を求めるデモを行ない、話題となった。
  LGBTコミュニティを対象としたイギリスのライフスタイル誌『Pride Life』のインタビューに答えたマリーは、コート氏の反同性愛の主張について「多くの人を怒らせ、動揺させた」とコメント。さらに「全豪オープンではテニスだけに集中したい。でも彼女の意見はそれを阻害している」とした。

 また、アリーナの改名に賛成するかを問われた際には、「それはイエスだ。スポーツ界として検討すべき。誰が最終的な決定を下すのかはわからないけど、彼女の価値観がテニスの象徴とは思えない」と、主張した。

 テニス界では、特に女子テニスにおいて、同性愛者だとカミングアウトしている選手が数名いる一方で、男子テニスではそういった声は聞かれない。マリーはこれについて、「すべての人が、公平に声を上げられる状況を作り出していく必要がある。女子テニスでは徐々に受け入れられつつあるが、男子テニスではそうじゃない」として、「一緒に仕事をしているアスリートの誰かが、カミングアウトしたいという時には絶対にサポートするよ」と力強く述べた。

構成●スマッシュ編集部

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