大坂なおみ『世界で最も影響力のある100人』に選出。「黒人差別への抗議に大きな影響を与えた」

大坂なおみ『世界で最も影響力のある100人』に選出。「黒人差別への抗議に大きな影響を与えた」

日本だけではなく、世界中からも注目を集める大坂なおみ。(C)Getty Images

現地23日、アメリカの「TIME」誌が毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表。テニス界からは、女子シングルス世界ランク3位の大坂なおみが選ばれた。大坂は2019年にも選出されており、2年連続の受賞となる。

 選ばれた100人のリストには、推薦者からの紹介文が掲載されているが、今回大坂を推薦したのはWNBA(アメリカ女子プロバスケットボールリーグ)で活躍中のマヤ・ムーア(アメリカ)。全米オープンの1回戦から決勝まで7枚の黒マスクで黒人差別抗議を唱え続け、優勝を果たした大坂を高く評価しており、今回の選出に至ったようだ。

 ムーアは冒頭で、「7試合、7枚のマスク、そして7人の(黒人犠牲者の)名前」と記し、「全米オープンでのトップアスリートとしてのパフォーマンスを通じて、黒人差別への抗議行動にも大きな影響を与えました」と大坂を紹介。
  さらに、「(大坂のように)ずっとやるべきことに集中し続け、自分自身を信じ、自分の考えを持って行動することは簡単なことではありません。彼女は才能や自身の声、信条を通じて黒人や褐色人種たちの尊さを称えたのです」と、彼女の活動を称賛した。

 また、差別のない世界の実現に向け、ムーアは「お互いが理解して寄り添うこと、そして人類の豊かさが必要なのです。スポーツというのはそのような状況に導くことができると信じています」と自身の胸の内も明かしている。最後に「なおみ(大坂)のように、多くの人々に対して、影響力を与えられる勇気を持てれば、私たちにも(平等な世界の実現は)できるだろう」と訴えかけ、全文を締めくくった。

 アメリカでは依然として黒人に対する差別が根強く残る中、大坂は一貫して抗議の姿勢を示し続けた。「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたことは、大坂の活動が世界に大きな影響を与えた結果だ。全米オープン優勝後、「多くの人々に黒人差別について考えてもらいたい」と語っていたが、今後も何らかの形でメッセージを発信していくことだろう。

文●中村光佑

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