16歳でウインブルドンJr.を制した“日本テニス界の逸材”望月慎太郎の基本に忠実なプレーとは?【テニスレッスン/ヤングスターのスゴ技を盗め】

16歳でウインブルドンJr.を制した“日本テニス界の逸材”望月慎太郎の基本に忠実なプレーとは?【テニスレッスン/ヤングスターのスゴ技を盗め】

2019年のウインブルドンJr.で日本テニス史上初めて男子シングルスのタイトルを手にした望月慎太郎(当時16歳)。写真:THE DIGEST写真部

テニスの聖地とも言われるウインブルドン(イギリス)。この伝統ある大会のジュニア部門で昨年、日本人男子としては初めてシングルスで優勝を飾った選手がいる。当時16歳だった望月慎太郎である。

 月刊スマッシュでは、こうした「若い、うまい、強い」の三拍子そろった選手に注目。「ヤングスターのスゴ技を盗め」と銘打ち、かつて史上最年少(17歳9カ月)で全日本テニス選手権を制覇している谷澤英彦氏に技術解説をしてもらった。

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 望月はウインブルドン・ジュニアの直前まで芝コートでのプレーは未経験だったが、それでも大会本番を迎えると高い適応力を発揮して歴史的な勝利を飾った。

 そんな彼のプレーはとても基本に忠実で、一般プレーヤーにも参考にしてほしい部分が多々ある。その一つがリターンだ。写真はウインブルドン後に開催された2019年全米オープン・ジュニアの物だが、非常にシンプルで無駄のない打ち方をしている。

 時間的な余裕のないリターンでは、ボールとのタイミングを合わせにいくステップは、主に最後の踏み込みに限られる。それよりも望月のようにサービスのサイドを確認したら、まずはボディターンを完成させることが先決だ。サービスがバウンドする以前に準備を完了すれば、ボールを呼び込めるから、正確かつパワフルな返球が可能となる。
  また、高くバウンドしたボールに対して、左ヒジを上げて左腕を柔らかく使って対応している点も参考になる。関節や動きが硬いと、腕をピンと伸ばして打たざるを得ないが、望月のプレーにはそういった身体的な束縛感が感じられない。心とともに、身体もしなやかな印象を受ける。こうした柔軟なラケットワークは彼の真骨頂といえる。

【選手プロフィール】
 望月慎太郎(2003年6月2日生まれ(17歳)。神奈川県出身。身長175cm、右利き、バックハンドは両手打ち。2019年ウインブルドンJr.シングルス優勝。同全仏Jr.ベスト4。13歳から「盛田正明テニスファンド」の支援を受け、米国を拠点に活動中。自己最高ジュニアランキング1位(19年7月15日付)。2020年は1月と10月のITF大会ダブルスで優勝。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2019年12月号から抜粋・再編集

【PHOTO】望月慎太郎の基本に忠実なリターン連続写真!

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