「テニスの30%は運」アンダーサービスでおなじみのバブリクがユニークなテニス哲学を語る

「テニスの30%は運」アンダーサービスでおなじみのバブリクがユニークなテニス哲学を語る

テニスへのユニークな考え明かしたバブリク。(C)Getty Images

今月初旬まで行なわれていた『全仏オープン(フランス/パリ、グランドスラム)』の1回戦で、第8シードのガエル・モンフィス(フランス)を破り、自身初のトップ10選手からの勝利を上げたアレクサンダー・バブリク(カザフスタン)。

 現在、世界ランク52位のバブリクは、アンダーサービスや股抜きショットといったトリッキーなプレーを持ち味としており、メディアからの注目を集めることも多い。そんな彼が、テニス系メディア『UBITENNIS』のインタビューに応じ、彼らしいユニークなテニス哲学を語っているのでご紹介したい。

 勝つことがすべてという、厳しいプロテニスの世界。特に男子テニスの場合では、試合中にコーチから助言を受けることも許されず、常に一人きりでの戦いを強いられる。そのため、多くの選手は試合前に相手のプレーを徹底的に研究し、様々なパターンを想定しながら試合を優位に進めようとするものだ。しかし、バブリクにそれは当てはまらない。

「テニスはシンプルなゲームなんだ」と語る彼は、ほとんど相手を研究するようなことはしない。「考えすぎは最大の敵」というポリシーのもと、「ただ自分のゲームに集中するだけ」なのだそうだ。
  そして、テニスは戦術云々よりも“運”が大きな役割を果たすスポーツだという。「結局のところテニスの30%くらいは運だ。ある日、きわどい所にビッグサービス打ってエースを量産したとしても、別の日にはまったく入らずに負けることもある。同じようなランキングの選手が対決する時は、特に運が重要になるんだ」と、独自の考えを明かした。

 彼の代名詞とも呼べるアンダーサービスについても、「50〜70%は運で決まる」と話す。タイミングが重要なショットだが、彼は相手の状況を観察しているわけでもない。現に打つ時には相手をまったく見ておらず、エースを奪うことに成功したモンフィス戦でも「彼がどんな反応をしたのかも知らない」と語った。

 23歳ながら、今や母国を代表する選手となったバブリク。周囲からの期待の声も多いだろうが、当の本人は気楽にやっているという。

「目標は持つべきだけれど、野心的である必要はない。無理をしすぎると、失敗した時にアルコール依存症やノイローゼになりかねないからね。だからこそ、1日15時間もトレーニングをしないし、ラケットを持って寝ることもしないよ」

 そんなバブリクの当面の目標は、平凡な生活を送り、妻と子どもを持つこと。トップの世界で活躍する選手の考えとしては、異質なものであることは間違いないが、彼にとっては、このスタンスがポテンシャルを発揮するうえで最も重要なことなのだろう。

文●Hustle

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