「不幸な選手たちがいる」下位選手の現状を不安視するジョコビッチ。新設のPTPAで打開を目論む

「不幸な選手たちがいる」下位選手の現状を不安視するジョコビッチ。新設のPTPAで打開を目論む

長らくトップに君臨しながら、下位選手への気遣いも忘れないジョコビッチ。(C)Getty Images

男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、現在出場中の『Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)』の記者会見で、ランキングの低い選手たちが置かれる厳しい現状について語った。

 新型コロナウイルスの世界的なパンデミックにより、3月から8月にかけて長い中断を挟んだ今年のテニス界。そんな激動のシーズンを終えるにあたり、徐々に元の姿に戻りつつあるツアーを「素晴らしいこと」と喜ぶジョコビッチだが、それと同時に「競争するチャンスが与えられない不幸な選手たちがいる」と不安感を示した。

 その選手とは、主にランキングが500位以下のフューチャーズ大会を主戦場とする下位選手たち。トッププロへの登竜門的存在である下部大会では、まだまだ出場できる大会数が限られているのだ。事実、10月に50大会が予定されていたフューチャーズレベルでは、アジアや米国、ヨーロッパを中心とした多くの大会が中止となり、開催できたのは1/3程度だった。
  この現状について、ジョコビッチは「ランキングを持つ選手の中で、最も大きなグループである彼らがトーナメントに参加できないという話を聞いて、本当に困っている」と憂慮する。そして、自身主導で今年新たに発足した選手団体『PTPA(プロテニス選手協会)』を活用して、彼らの助けになりたいと語った。

「PTPAの目標は、男女のテニスに関わる全ての統治団体と協力して、どうすれば選手たちがより多くの恩恵と、より多くの機会を得ることができるのかを理解すること。そして、それを選手たちの生計につなげていくことだ」

 ジョコビッチは、ツアー中断中にトップ選手をまとめ上げて、500位以下の選手へと大掛かりな資金援助を行なった。今後も可能な限り彼らとの対話を重ね、あらゆるレベルの選手に救いの手を差し伸べたいと目論む。不透明な状況が続く下位選手たちの救世主となりえるのか。来シーズンのジョコビッチの活動に注目だ。

構成●スマッシュ編集部

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