「今年は少し違う」苦手なツアー最終戦でナダルが5年ぶりに4強入り【ATPファイナルズ】

「今年は少し違う」苦手なツアー最終戦でナダルが5年ぶりに4強入り【ATPファイナルズ】

チチパスに競り勝ったナダルは2015年大会以来となる準決勝進出を果たした。(C)Getty Images

男子テニスツアー最終戦「Nitto ATP ファイナルズ(イギリス・ロンドン/屋内ハード)」は、ラウンドロビンのグループ「London 2020」第3戦が行なわれ、世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)が同6位のステファノス・チチパス(ギリシャ)に6-4、4-6、6-2で勝利。グループ2位となり準決勝進出を決めた。これにより、チチパスはラウンドロビン敗退となった。

 第1セットは序盤からお互いにサービスキープが続いていたが、第9ゲームでナダルがブレークに成功すると、その勢いのまま第1セットを先取。第2セットは競り合うなかで落としてしまうが、ファイナルセットに入るとナダルが得意のストロークを軸にチチパスを圧倒して勝利を収めた。

 試合終了後には笑顔で陣営にガッツポーズを見せたナダル。昨年の最終戦では、2勝1敗としながらも準決勝進出を果たせなかっただけに、その喜びは大きかったようだ。
  試合後のインタビューでナダルは「最終戦で準決勝に残ることは、僕にとって非常に重要なことだ」とした上で、「勝ててうれしい。ダニール(メドベージェフ)との準決勝を楽しみにしている」と満足した様子で語った。

 試合内容については、「第2セットを4-5からブレークされて奪われたことはメンタル的に響いた」としながらも、「試合全体を通していいプレーができたと思う。第3セットでブレークバックを許すまではサービスが安定していた。途中少しサービスが悪くなったけど、自分にとってはとてもいい試合だった」とコメントを残している。

 また、「昨年は勝ち越していたのに準決勝に残れずアンラッキーだった。その前の年はヒザのケガで棄権しなければならなかった。シーズン終盤に世界のトップを相手に毎日戦うのはいつもタフなことだよ」と最終戦の難しさを語ったナダルだが、「大抵最終戦では少し疲れているけど、今年は少し違う。今は準決勝が楽しみだし、ベストを尽くせるように準備したい」とすでに前を見つめていた。

 屋内ハードコートを苦手とするナダルは、今まで最終戦ではタイトルを獲得していない。それでも何とかタフな試合を勝ち切ったことで、自力で優勝への大きなチャンスを手中に収めた。まずは決勝進出へ向け、さらにプレーの質を上げていきたいところだ。

文●中村光佑

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