「ショックです」女子テニス14位のコンタが、全豪OPに向けた渡航へ“待った”がかかり、不安を募らす

「ショックです」女子テニス14位のコンタが、全豪OPに向けた渡航へ“待った”がかかり、不安を募らす

今年の全米OPでは2回戦止まりとなった14位のコンタ。(C)Getty Images

テニス四大大会、グランドスラムの新年最初の大会となる「全豪オープン」。2週間の検疫に間に合わせて12月中旬にはオーストラリア・メルボルンに飛び、1月1日からの新シーズン開始を、参加選手たちはもちろん、主催及び運営のテニス・オーストラリアは期待していた。

 しかし、まだ先の見えない新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、ビクトリア州政府が、“待った”をかけた。BBCスポーツの情報によると、早くても年内末まで選手の州内入りは認められなくなるようだ。

 イギリスナンバー1女子テニス選手のヨハンナ・コンタは、「私自身も含め、誰もが非常に楽しみにしていました。12月14日頃にオーストラリア行きを念頭に入れ、調整してきました。ショックです」と、BBCスポーツに語った。

「皆、少なからず不満だと思います。しかしこれは、私たちが決められることではなく、テニス・オーストラリアの管理下でもありません。政府の決定なのです。また変わるかもしれませんし、引き続き柔軟性を持って対応していこうと思っています」と続けた。
  29歳のコンタは、2週間の検疫中にコートにアクセスできなければ、1月18日から開催予定の全豪オープンに向けてのコンディションに不安があるとし、自らも含め、選手たちの調整を危惧している。

「もし大会前に2週間もコンディショニングができなければ、私の身体は調整しきれず、その後、絶望的に苦しむことになるでしょう。選手が自身の身体を危険にさらすことなく、最高レベルのプレーをするのは非常に難しい」

 2020年全豪オープンの覇者で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチは、「全豪オープンは、予定通りであろうと遅れようと、開催されるだろう。全豪オープンでプレーしたいので、検疫隔離される準備はできている」と、ATPファイナルズの会場で明言している。

 そして王者も、「選手とテニス・オーストラリアのためにも、ビクトリア州とオーストラリア政府の支持と理解が得られ、検疫2週目に選手が大会に出場できるようになることを願っている」と話した。
  オーストラリア・ビクトリア州のダニエル・アンドリュース首相は、政府は現在、検疫の手配についてテニス・オーストラリアと協力していると言った。「協議は、全豪オープン開催がなくなる事を意図しているわけでは、必ずしもない。ただ、12月中旬に選手が来豪する必要があるかは別問題だ」とも述べている。

 12月下旬に選手が到着した場合、予定通り1月12日に全豪オープンの予選を開始する時間を確保できる可能性はある。しかし、それは選手らが、検疫隔離中に練習できることが前提だ。しかし、まだ州当局によっては、確約されてない。
  ATP(男子プロテニス協会)も、「テニス・オーストラリアと協議した結果、選手やチームメンバーの到着予定日に新たな課題があるとの報告を受けた」とATP選手へのメモで述べ、「可能な限りの努力をしている」と発表をした。

 精神的にも身体的にも自身を極限まで追い込み、素晴らしい試合を展開してくれる選手のために、テニス・オーストラリアと政府は、見えない敵が相手ではあるが、なるべく早くスケジュールや状況を整えることが必要だ。

文●東真奈美

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