トスも狙い方も常識にとらわれない。徳田廉大がスピンサービスで意識していること【プロが明かすテニス上達法】〈SMASH〉

トスも狙い方も常識にとらわれない。徳田廉大がスピンサービスで意識していること【プロが明かすテニス上達法】〈SMASH〉

スピンサービスのトスは「前方かつ背中側」に上げるのが、威力と回転量を両立するコツだという徳田選手。相手に読まれてもいいから、しっかり外に跳ねさせることを重視している。写真:THE DIGEST写真部

プロテニス選手は、高度なショットをいとも簡単にたたき込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は徳田廉大選手の2回目。スピンサービスで心掛けているポイントを聞いた。

「サービスはキック系を1stからよく使います」と言う徳田選手。一般的にはスピン系サービスは2ndサービスとして使うことが多いが、「アドサイドで相手を外に追い出し、次のボールを決めるパターンが得意」であるため、2本目のショットとの連携を考慮し、1stから有効利用するようにしている。

 技術的な面では、トスがカギだという。
「僕は球種を隠すことよりも、“跳ね重視”という考え方で、相手にバレても支障がないくらい跳ねればいいと思っています。だからトスはフラットと変えていますね」。プロや上級者には、相手に読まれないようになるべく同じトスで球種を打ち分ける選手もいるが、徳田選手は違う。クオリティの高さを追求するタイプだ。
  ではトスをどう変えているのか?
「普通、スピン系は後ろ(バックフェンス方向)にトスを上げろと言われますが、僕の場合は前(ネット寄り)で背中側というのが目安。ここだと、ただこすり上げるだけでなく、前にも振れるから勢いがつくんです」

 ラケットを振り上げながらも、なるべく前へのパワーも加えたい。この2つを両立できるトスが、『前方で背中側』ということだ。

 狙い方にもコツがある。「スピンは浅く鋭角に狙うと、より相手を外に追い出せるので、それも意識しています。深く打つと相手に高い打点で合わせられる危険があります」と徳田選手。サービスは深い方がいいと、杓子定規に考えている人もいるだろうが、角度をつけるには浅さが必要。柔軟に対応してほしい。

【プロフィール】徳田廉大/とくだれんた
1998年3月29日、広島県生まれ。178cm、69kg、右利き。正確かつスピーディーな両手バックを武器にし、2018年全日本選手権で準優勝。ITFツアーでは通算5勝を挙げている。ATPランキング最高289位(18年8/27付)。イカイ所属。

構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2020年4月号より再編集

【PHOTO】徳田廉大のスピンサービス、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』
 

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