「ノーベル賞候補に村上春樹」 もはや秋の季語?

『ノーベル賞候補に村上春樹』に日本のネットユーザーは冷ややかな反応

記事まとめ

  • 『ノーベル賞候補に村上春樹』とイギリスの大手ブックメーカー・ラドブロークスが予想
  • 仮に村上氏が受賞すれば日本人としては川端康成氏、大江健三郎氏以来の3人目となる
  • 日本のネットユーザーは「終身名誉ノーベル賞候補村上春樹」などの声があがっている

「ノーベル賞候補に村上春樹」 もはや秋の季語?

「ノーベル賞候補に村上春樹」 もはや秋の季語?

読書の秋、ノーベル文学賞候補の作品を読んでみては?

イギリスの大手ブックメーカー・ラドブロークスが、近々発表されるノーベル文学賞の受賞者予想で、村上春樹を“1番人気”に推挙。ところが日本のネットユーザーの反応は非常に冷ややかだ。

ノーベル文学賞は例年、10月の第1週から第2週に発表される。村上は毎年のように名前があがり、昨年は“2番人気”。ラドブロークスの最新のオッズ(9月29日時点)では、村上が6倍で1番人気となっており、以下シリアの詩人のアドニスが7倍、アメリカの小説家のフィリップ・ロスが8倍、ケニアの作家のグギ・ワ・ジオンゴが11倍、アルバニアの小説家のイスマイル・カダレが17倍と、本命不在の混戦模様となっている。

村上のノーベル賞受賞が囁かれ始めたのは、2006年にフランツ・カフカ賞を受賞したあたりからだ。『変身』で知られるフランツ・カフカの名を冠した同賞は、2004年、2005年と立て続けに受賞者がノーベル文学賞を受賞したため、一気にノーベル賞の登竜門として評価が定着。ちなみに現在3番人気となっているフィリップ・ロスは、フランツ・カフカ賞の第1回受賞者だ。

仮に村上が受賞すれば、日本人としては川端康成(1968年)、大江健三郎(1994年)以来3人目。実に22年ぶりとなる名誉だが、日本のネットユーザーの反応はいささか冷静だ。ツイッターでは、

「終身名誉ノーベル賞候補村上春樹」
「あと少しで、日本の伝統行事、村上春樹ノーベル賞祭りです」
「ノーベル賞の季節かぁ。村上春樹が稀勢の里に重なる」
「そういえば、また村上春樹さんがノーベル賞候補者に挙がっている。もはや年中行事である」

など、もはや取れないことが前提になっており、

「『ノーベル賞』と『村上春樹』は秋の季語」
「村上春樹がノーベル賞有力候補って見るともう秋なんだなぁって思う」
「さうして 今年も 『村上春樹がノーベル賞とるんじゃないか』 と言う風物詩の季節となりましたな」
「金木犀の香りと、村上春樹今年こそノーベル賞云々って話題で、秋が来たなーって思う」

と、ウィットの利いた表現で、毎年のように候補にあがる状況を揶揄するコメントも寄せられている。仮に受賞すれば国中が盛り上がるのは間違いないが、あまりにも長い待ちぼうけ状態ゆえ、期待よりも諦めの方が上回ってしまっているようだ。
(金子則男)


※当記事は2016年10月02日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。

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