日常生活に隠された波乱のドラマ!?洗剤や食材が語るイラストが話題

日常生活に隠された波乱のドラマ!?洗剤や食材が語るイラストが話題

熱い友情のバナナパンケーキ

 新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅で過ごすことが多くなった昨今。密な状態を避けるため、人と会う機会が減ったという方も多いと思います。そうした毎日で、身の回りのものに壮大なドラマを感じてしまった、という漫画家のイラストがTwitterに投稿され、話題を呼んでいます。

 このイラストを投稿したのは、ファンタジーな世界観のもと待機児童を抱えるお母さんの活躍を描き、NHKでドラマ化もされたコミック「伝説のお母さん」で知られる漫画家のかねもとさん(@kanemotonomukuu)。現在はダヴィンチニュースにて、続編となる「伝説のお母さん つづきから」を連載していらっしゃいます。

 かねもとさんは「自粛期間中 他の大人と会わなさ過ぎておかしくなって書いてたイラストです」という言葉とともにTwitterに投稿。そこには、普段の何気ない生活の一コマに隠された、物言わぬモノたちの波乱万丈なドラマがあったのです。

 洗濯用の洗剤を詰め替える場面では、中身のなくなったボトルが「どうせ私には何もない…空っぽな女よ!!!」と自暴自棄になるところ、詰め替えパックが「そんなこと言うなよ!!オレがお前を満たしてやる!!」と情熱的な言葉。そして詰め替えパックはボトルに、ありったけの愛(洗剤)を注ぎ込んでいくのです……(どどーん)。

 またある時には、熟しすぎてすっかり黒くなってしまったバナナの姿が。そこにバナナを救出すべく、小麦粉、卵、牛乳、ベーキングパウダーたちが駆け付けます。「こんな姿になっちまって…待ってろ!!今助けてやる!!」

 みんなの言葉にバナナも感動。かくして、友情のバナナパンケーキが出来上がったのです。熱い(フライパンで焼くだけに)話じゃありませんか。

 すっかりオシャレなドリアになってしまった2日目のカレー。少し恥ずかし気にしているカレードリアですが、見違えた姿にスプーンも少し戸惑い気味。でも、カレーの思いは(オーブンで焼いてる分)昨日以上に熱く、スプーンを誘うのでした。

 残り少なくなった作りおきメニューたちが、冷蔵庫の寒さに凍えています。「ダメだ…オレは明日の太陽を拝むことはできそうにないぜ…」と、もう僅かしか体力(容器の中身)が残されていない方が口にすると、もう片方が「しっかりして!!あなたは私が守るわ!!」と元気づけます。しかし、どちらもみんな1日で食べられてしまったのでした。

 色々なものにドラマ性を見出し、想像を逞しくさせてしまうのは、ある意味、漫画家の宿命ともいえるもの。しかし、かねもとさんの描き出すドラマは、さらにその背景までも想像できるような雰囲気にあふれていて、これが「伝説のお母さん」のような作品に昇華されていくのだなぁと感動すら覚えてきますね。

 筆者も時折、日常の一コマにアテレコしてドラマを作ってしまうことがあるのですが、実はこの種の「見立て遊び」って、小さな子の情緒を養うのにも有効な方法。物の大切さなどを考えてもらうきっかけにもなるのです。

 かねもとさんも漫画家であると同時に母親だけに、このようなドラマを子どもに語って遊んでいるのかもしれません。これからの作品に、ひょっとしたらこういう「見立て遊び」が反映されているかも、と思うと、より深く楽しめるかもしれません。

<記事化協力>
かねもと@連載中さん(@kanemotonomukuu)

(咲村珠樹)

関連記事(外部サイト)