「光電話」と「IP電話(050)」とは何が違う? 終了が近づくADSLからの移行先はどうすれば?

「光電話」と「IP電話(050)」とは何が違う? 終了が近づくADSLからの移行先はどうすれば?

「光電話」と「IP電話(050)」とは何が違う? 終了が近づくADSLからの移行先はどうすれば?

インターネット回線を利用した電話として、ADSLとともに始まったサービスが「IP電話」です。現在は光回線を使った「光電話」を契約している方も多いでしょうが、「IP電話」と「光電話」は、そもそも何が違うのでしょうか。わかっているようで知らない、今さら聞けない疑問の一つを解消してみましょう。

◆IP電話と光電話では使用するインターネット回線が違う

まず、IP電話も光電話も、「固定電話で必要な電話加入権が不要、インターネット回線を利用した電話回線」という点では同じです。難しい理論の解説は省きますが、その仕組みもほぼ同じものと考えてよいでしょう。

両者の大きな違いの一つが使用する回線。

・IP電話は「ADSLインターネット回線」
・光電話は「光回線」

を使います。
ADSLがIP電話、光回線なら光電話と、単純にイメージしても間違いではありません。

◆光電話ならIP電話でNGだった緊急通報やFAXもOK

IP電話と光電話は回線が異なるほか、以下のような違いもあります。

(1)光電話は電話番号が変わらず、フリーダイヤル利用も可能
IP電話は番号が050から始まる11桁の専用番号が割り振られるため、固定電話などからの乗り換え時に番号が変わってしまい、不便な点もありました。また、FAX番号として使えません。

一方、光電話の場合、固定電話からの乗り換えで電話番号を引き継ぐことが可能(固定電話の電話加入権が必要です)。さらにフリーダイヤルへの通話ができるほか、FAX利用も基本的にOKです。

(2)光電話は緊急機関への通話もOK
IP電話ではつながらなかった110番・119番など緊急機関にも、光電話なら固定電話と同様に発信できます。

ただし、ボタンを押すだけでつながるような非常通報装置や、緊急機関発信でない番号(114番/お話し中調べなど)は、利用できないことがあります。

大きな違いは上記の2点です。実はこの2点こそ、IP電話のデメリットとして普及を妨げていたポイントでした。こうしたデメリットがなくなった光電話は、IP電話との比較以上に、機能的に同等な固定電話より割安というメリットを重視すべきでしょう。

◆光電話の通話料金はIP電話とほぼ同額

通話料金を比較すると、距離に関係なく一律(時間制)な通話料金は同様で、おおよそ下記のようになります。

【IP電話:目安の通話料金】(※通信会社により変動)
・IP電話〜固定電話:3分8円
・IP電話同士(同一会社):無料
・IP電話同士(他社):3分8円〜12円
・IP電話〜携帯電話:3分50円〜60円

【光電話の通話料金】(※@nifty光電話の場合)
・光電話〜固定電話・光電話:3分8円
・光電話〜IP電話:3分11円
・光電話〜IP電話・携帯電話:3分11円〜54円


固定電話との通話料金は、IP電話も光電話も変わらないことがわかります。大きく異なる点は、IP電話では常識だった同一会社同士の無料通話がないことでしょうか。

ただ、従来からIP電話同士(同一会社)の通話は用途が限られ、さほど一般的とはいえませんでした。LINEなどのアプリによる無料通話が主流となった現在、IP電話同士の無料通話がアドバンテージとはいえないでしょう。

◆2024年以降は固定電話の主流が光電話に!?

IP電話と光電話を考える際、見逃せないのが「2024年問題」でしょう。

2024年以降、国内の固定電話網が、IP回線に移行すると決まっています。数年前から各プロバイダーでADSLの新規受付が終了し、NTT東日本とNTT西日本は2023年1月末に「フレッツ・ADSL」のサービス自体の提供終了をアナウンスしていることも、IP回線移行に伴う措置なのです。

多少の違いこそあれ、2023年の初頭にはADSLを利用した全サービスが終了します。もちろん同回線を使用するIP電話も含まれるため、ADSLとIP電話を利用されている方は、2022年までに光回線・光電話に移行する必要があります。

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