メッシュWi-Fiとは?中継器との違いや仕組みやメリット・デメリットを解説
2022年02月05日 10時32分家電小ネタ帳
こちらの記事では、メッシュWi-Fi(ワイファイ)について説明します!
インターネットは電気ガス水道に続く重要なインフラとして生活の一部になっています。そのインターネットが快適ではないと、些細なところでストレスがたまる……そんなことにもなり兼ねません。
ただ、Wi-Fiというのは調子が悪くなる時の原因も複雑で、自分で解決できないのでずるずるとほったらかしになっている…そんなことはないでしょうか。
Wi-Fiルータ選びを難しくしているのは、お客様毎に家が異なり一つとして同じ使用環境ではないため、これなら大丈夫!という正解が無いことです。
◆メッシュWi-Fiとは?
メッシュWi-Fiとは、Meshが日本語の網目(メッシュ)であり、相互で網目のようにネットワーク機器がつながり合う通信形態を指します。
仮にどこかの通信経路で障害が発生しても、障害地点を迂回して正常に通信できる構造で障害に強く信頼性が高いのが特徴です。
◆中継機との仕組みの違いについて
中継機は既存の親機から発せられる電波を受信したのち、別の電波を飛ばすことでWi-Fi範囲を延長します。
従って、違う部屋で中継器を用いて電波を拡大している場合は、Wi-Fiを親機と中継器で2つの設定をする必要があります。
また、親機と中継器2種類のWi-Fiはどちらかが切れることでしか自動的に切り替わらない事も多いため、本来であれば中継器の方が速度が出るエリアであっても、親機との接続が続いている間はわざわざ接続先を手動で変更しないと中継器に繋がらないこともあります。
一方メッシュWi-Fiでは、子機(これをエージェントやサテライトなどと呼びます)が親機(こちらをコントローラーなどと呼びます)と同じ電波を飛ばすため、新たにWi-Fiの設定を変更することなく強い方の電波をスムーズに拾うことができます。
また、中継器を用いたネットワークでは親機が通信をすべて処理しているため、中継器が増えれば増えるほど親機の負担が増えて結果的にネットワークの性能が落ちてしまいます。
しかし、メッシュWi-Fiでは各子機が親機と同じような能力を有しており、通信処理の負担を効率よく分散することでネットワークの性能が低下しにくいというのが特徴です。
その他、中継器にはないメリットとして、メッシュWi-Fiは有線接続でも構築することが可能という点が挙げられます。
建物内に有線LANが敷設されており、各部屋に情報コンセント(LANケーブルが壁に刺さる穴のことです)がある場合、コントローラーとサテライトを有線で接続すると、コンクリートなどを挟んだお部屋でも同じ設定でWi-Fi接続することが可能となります。
◆メッシュWi-Fiを導入すると通信速度は速くなるの?
メッシュWi-Fiはあくまで「通信範囲を広げ、安定した通信を行う」ための機能になりますので、考え方としては「通信速度が落ちにくい」というのが正しい表現になります。
電波が届きにくいため速度が落ちてしまっているケースや、1台のWi-Fiルータにたくさんの機器を接続しているために起こってしまっていた速度の低下を改善することが期待できます。
しかし、上記のような場合以外では単にメッシュWi-Fiの台数を増やすことによって最大速度が向上するわけではありません。
1台で充分電波が行き届いている場合は、あえてメッシュWi-Fiを増設する必要はないでしょう。
その他にもメッシュWi-Fiに関して遅くなる原因やデメリット、Wi-Fiにまつわる疑問、おすすめのメッシュWi-Fiルーターなど解説しています。
気になる方は家電小ネタ帳をチェックしてください。
※こちらの記事は2022年2月時点の内容です。
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