後悔しないSDカードの選び方
2022年07月22日 10時02分家電小ネタ帳
写真や動画、ゲームソフトのデータなどを保存するためには、SDカードが必要になります。
SDカードはどれも同じような見た目をしていますが、いくつか種類があるだけでなく価格の違いもあり、何を選ぶべきか意外と迷ってしまいがちです。
今回はSDカードの種類をおさらいしつつ、選び方の基準を解説していきます。自分に適したSDカードを選ぶためにぜひ参考にしてみてください!
◆SDカードの種類
SDカードとは、カード型の小型記憶装置です。東芝・松下電器産業(現パナソニック)、SanDisk(サンディスク)によって共同開発され1999年に発表されました。
あまり知らない方も多いかもしれませんが、SDはSecure Digital(セキュア デジタル)の略であり、著作権保護機能が搭載されたことが名前の由来だといわれています。
SDカードは、主にパソコンやデジタルカメラ、プリンタなどの機器に挿し込んで利用可能です。
SDカードにはいくつか規格があり、通常のSD(エスディ)カードをはじめSDHC(エイチシー)カードとSDXC(エックスシー)カードという種類があります。それぞれの種類の詳細を確認してみましょう。
◆SD
SDは、広く知られているSDカードです。保存容量は128MBから2GBとなっています。
SDカードの中で最も保存容量が少ない種類です。2GBであれば2,000万画素の写真を200枚程度、MP3形式の音楽であれば500曲程度保存できます。
◆SDHC
SDHCは、SDの後継規格として使われているSDカードです。
HCはHigh Capacity(ハイ キャパシティ)の略であり、4GB~32GBの範囲で用途に応じた容量を選択できます。
16GBであれば4分程度のハイレゾ音楽を50曲程度、4K動画を18分程度保存できます。
◆SDXC
SDXCは、最新の規格として主流になっているSDカードです。
XCはExtended Capacity(エクステンディッド キャパシティ)の略であり、64GB以上のデータを保存できます。
64GBであれば4分程度のハイレゾ音楽を200曲程度、4K動画を75分程度保存できます。
◆SDカードの選び方
SDカードはどのような基準で選べばよいのでしょうか。ここからはSDカードを選ぶときの基準を解説していきます。
◇基準1.容量
旅行にいくときには写真や動画などをたくさん記録します。データ容量が不足してしまうと、せっかくの思い出を記録し損ねてしまうことに…。
16GBであれば、フルHD動画を30分ほど、写真を380枚ほど記録できます。容量を選ぶときの目安にしてみてください。海外旅行のように長期滞在となるようであれば32GBくらいだと安心です。
最近のスマートフォンでは、フルHD動画だけでなく4K動画も撮影できるようになっています。撮影した4K動画は大画面テレビに共有することでクオリティの高い映像を楽しめます。
ただ、4K動画はフルHDの動画よりも記録するのにたくさんの容量が必要になります。1時間以上の4K動画を撮影するのであれば、最低でも64GBのSDカードやmicroSDカードを選ぶ必要があります。
4K動画を撮影したいのであれば、なるべく容量の大きいmicroSDカードを検討してみてください。
◇基準2.書き込み速度
SDカードは書き込み速度と読み出し速度があります。
・書き込み速度…SDカードがデータを書き込む時の最高速度を表します。
・読み出し速度…SDカードがデータを読み出す時の最高速度を表します。
SDカードの書き込み速度が遅いと、連写や動画でスムーズに撮影できないことがあります。連写や動画でデータを記録したい場合は、書き込み速度が速いSDカードを選ぶことが大切です。
【SDカードの見方】
【SDカード規格】
先述のとおり、SDカードの容量によって、「SD」<「SD HC」<「SD XC」の順で上がっていきます。
【UHSスピードクラス】
UHSは「Ultra High Speed(ウルトラ ハイ スピード)」の略で、主にSD HCやSD XCで利用できるUHSインターフェースです。UHSインターフェース対応機器で利用可能です。
【対応UHSインターフェース】
UHSは「UHS-Ⅰ」と「UHS-Ⅱ」の2種類あります。SDカードには「Ⅰ」か「Ⅱ」の表記で表されます。
違いは最低転送速度が「UHS-Ⅰ」の場合だと10MB/秒以上、「UHS-Ⅱ」の場合だと30MB/秒以上を表します。
【SDスピードクラス】
クラス2からクラス10までの4種類です。最低転送速度がクラス2の場合だと2MB/秒以上、クラス10の場合だと10MB/秒以上を表します。
【ビデオスピードクラス】
画像にはありませんが、ほかにもビデオスピードクラスがあります。
ビデオスピードクラスはビデオ撮影の際の転送スピードです。V6、V10、V30、V60、V90と5種類あります。
最低転送速度が「V6」の場合だと6MB/秒以上、「V90」の場合だと90MB/秒以上を表します。
書き込み速度の指標となるのがクラスです。
このように、記事ではSDカードの選び方や表示の見方などをわかりやすく解説しています。
詳しくご覧になりたい方は「家電小ネタ帳」をご覧ください。