Instagramの写真が激変するAUKEYのスマホ用コンバージョンレンズ【基本編】

Instagramの写真が激変するAUKEYのスマホ用コンバージョンレンズ【基本編】

@DIME アットダイム

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

■Introduction

SNS用の画像はスマホで撮って、スマホでアップするのが合理的だ。問題はほとんどのスマホが28mm相当の単焦点レンズを搭載して、ほぼ電子ズームであることだ。画素数が増えたので1.5倍ぐらいなら望遠にしても問題ないが2倍以上で使うのは厳しい。また、もっと広角で撮りたいとなればお手上げだ。そんな悩みを解消してくれるのが、スマホ用コンバージョンレンズである。セルカ棒に替わる存在として自撮り用の超広角レンズも多く登場した。汎用性と操作性を追求して、クリップ式で装着できるため、スマホを替えても流用できる可能性が高い。値段はピンキリで百均で買えるものから1万円を超える高級品まで。今回は光学ガラスレンズを採用、複数枚のレンズを使い、コーティングにもこだわったAukeyのコンバージョンレンズを4種類揃えて、その画質と画角を徹底的にチェックした。

■reconfirmation

最初におさらいなのだが、スマホ用レンズには円周魚眼、対角魚眼、超広角、望遠、マクロが存在する。もちろん一番画角が広いのは円周魚眼レンズである。180度あるいはそれ以上の角度持つ製品もあるが、円周魚眼は非常にコストのかかるレンズであり、一眼レフ用に作るとかなり高額になってしまう。スマホ用なら小さくて済むが性能を確保するのが難しく周辺部のピントはかなり甘くなる。確かに画角は広いが画面が円になり、撮りたい被写体はかなり小さくなる。画面中心以外はかなり歪むなどの弱点があり、Instagramでの実用度は低い。正方形の比率に収まるという点は評価できる。これに対して対角魚眼は一眼レフなら3:2、スマホなら16:9の比率に収まる魚眼レンズである。円周魚眼より写る範囲は狭くなるが、使いやすく中心部の歪みは少なくなる。超広角レンズであれば、さらに画角は狭くなるが歪みは普通のレンズに迫るほど少なくなるはずなのだが、画角が広い程、歪んでしまう宿命にある。

仕事場を円周魚眼で撮影。カメラはフォーサーズを使用。記録用にはいいが、余計なものが写り過ぎて散漫な印象を受ける。インパクトがある画像だが、何度も使うと飽きられそうだ

APS-Cサイズ用の10mm対角魚眼レンズで撮影。カメラは一眼レフ。全てが湾曲して見える。正面の歪みは円周魚眼よりは少なく、横方向は、正面だけでなく横の壁まで写せる

APS-Cサイズ用の8mm広角レンズで撮影。カメラは一眼レフ。曲線的な歪みはなくなったが、部分的に湾曲した個所がある。画角は12mm相当である

■Performance

それではAukeyのコンバージョンレンズを使ってみよう。ズシリと重いレンズはコーティングがしてあるため、紫色やグリーンのキレイな反射が見える。どのレンズも大口径なので合致しないスマホはないと思うが、クリップの厚みに対する制約があり、レンズによっては厚さ13mm以下となっている場合がある。またカバーをしたままだと干渉することがあるので、液晶画面を確認して四隅がケラレていなか確認しよう。コンバージョンレンズのセンターがズレていてもケラレが出るので要注意だ。また、コンバージョンレンズを付けるとスマホのAFのピントが合いにくくなるためピンボケにも注意しよう。

AUKEY『超広角レンズ 238°0.2×/PL-WD02』実勢価格約3300円(税込)
コンパクトな対角魚眼レンズ。レンズなしの時の約2倍の面積が撮影できるという。横長のアスペクト比なのでヨコの端にいくと解像度が低下する。中心部は解像度が高くシャープな描写が得られる

画角は一眼レフの交換レンズと比較しても、ほぼ同等かそれ以上に広い。スマホのセンサーの問題かもしれないが、逆光に弱いので出来るだけ順光で撮影したい

AUKEY『広角レンズ 110°0.7×/PL-WD01』実勢価格約3200円(税込)
約20mm相当の広角レンズ。画角を欲ばっていないため歪みは少なく中心部では水平と垂直が保たれる。浅いフードがあるが逆光時は手のひらなどを使って余計な光を切った方がいい

4群5枚のレンズ構成とHDガラスの採用でゴーストとフレアを抑えたという。解像度もコントラストも高くモニター画面の文字は拡大すると読める

AUKEY『スマホ カメラレンズキット 2in1 15×マクロ、125°0.45×広角レンズ/PL-WD06』実勢価格約2900円(税込)
約13mm相当の超広角レンズとマクロレンズのセット。大口径レンズでシャープで切れ味がいいが、マクロ時は内蔵LEDライトが隠されて使えないのが残念だ

『PL-WD03』と比較するとやや歪みが大きいが画角も広いため仕方がない。中心部の解像度は高く左右の端に近付くとピントが甘くなる。13mmと考えると一眼レフでも歪むため、この画質は立派である

比較のために500円以下で手に入る広角とマクロレンズのセットを使ってみた。焦点距離は約19mm相当

『PL-WD06』と比較して画角は狭いが歪みは大きいという結果になった。同じぐらいの画角の『PL-WD03』と比較しても歪みが大きいことが分かる。私も最初はスマホのワイコンなんて、こんなものと思っていたのだが、レンズによってかなり差があることを実感

AUKEY『スマホ望遠レンズ3倍望遠クリップ式/PL-BL02』実勢価格約3200円(税込)
専用ポーチに入った大型の望遠コンバージョンレンズ。倍率を抑えることで歪みの少ないシャープな画質を追求している

コンバージョンレンズなしで液晶モニターを撮影した画面。ほとんど歪みはなく水平と垂直がでる

3倍望遠にすると糸巻き型の歪みがでることが分かる。実際に使う場合は、歪みやすい四隅をトリミングするためデジタルズームを併用した方がいいだろう

実際に屋外で撮影するとどうなるのか! 作例編(9月22日公開)をご覧下さい

(文/ゴン川野)

カメラ生活42年、小学生でオリンパスPEN-Fを愛用、中学生で押し入れ暗室にこもり、高校では写真部部長。大学卒業後、単身カナダに渡りアウトドアスクール卒業後「BE-PAL」を経て本誌ライターに。保有交換レンズ41本、カメラ28台(見える範囲で)。阿佐ヶ谷レンズ研究所もよろしく。

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