ジェスチャーで操作できる簡単ドローン! 「DJI Spark」を体験してきた

ジェスチャーで操作できる簡単ドローン! 「DJI Spark」を体験してきた

画像提供:マイナビニュース

●「フォース」で操縦!?
先日、ドローンスクールジャパン東京潮見校にて「DJI Spark」を体験してきた。Sparkは、ボディが約300gと小型軽量で、コントローラーやスマホなどを使わず手のジェスチャーだけで操作できるドローンだ。ここでは、使ってみた感想を写真や動画を交えてまとめてみたい。なお、筆者は「Phantom 2」からドローンの経験があり、「Phantom 4」の体験会にも参加しているので、基本的な操作に関しては問題なし。一方、同行した編集部の藤谷さんはドローン初心者となっている。

Sparkは、ジャスチャー、スマホアプリ、専用コントローラーの3種類から操縦方法を選べる。今回はジェスチャーとスマホアプリでの操作を体験した。
まずは、ジャスチャー操作からレクチャーを受けた。

○ジェスチャー操作

ジェスチャー操作でできることは、主に6つある。

手のひらに乗せてユーザーを認識させる → 離陸
ドローンの前で手のひらをかざす → 飛行を上下左右でコントロールする
手を振る → 遠くに飛ばす
両手を挙げてYの字にする → 遠くに行ったドローンを呼び寄せる
人差し指と親指をL字にして両手で四角を作る → 写真を撮影する
本体の下に手のひらを入れる → 手のひらの上に着陸させる

コントローラーの操作に比べればできることは少ないが、それでも基本的な操作は押さえているので、これだけでもドローン操縦の楽しみは味わえそう。

ジェスチャー操作はコントローラー操作と違い、手元を確認しながらドローンの様子を見るといったこともない。また、直感的に操作できるので、ゲームや車の運転などが苦手な人でも簡単に使える。初心者だった藤谷さんも、5分もしないうちにしっかり操作できるようになり、その簡単さに感動の様子。

筆者もジェスチャー操作は初体験。Sparkは空中でその場に居続ける能力が高いので、ジェスチャーによる大雑把な操作でも対応し、操作していない時間が長くなっても、安心して飛ばしていられた。手を振る動作は何回か試してようやく感知されたが、それ以外の操作に関してはまさに「手のひらをかざすだけ」。言わば『スター・ウォーズ』のフォースで操作している感覚だ。

●スマホアプリでの操作は難易度アップ
○スマホアプリで操作

次にスマートフォンの専用アプリを使っての操作を体験。スマートフォンの画面には、物理コントローラーでいうところの左レバーと右レバーが表示されており、左レバーの上方向で上昇、下方向で下降、左右で旋回の操作ができる。右レバーは上方向で前進、下方向で後退、左右で水平移動となっている。その他に、Sparkに搭載されたカメラの角度調整(上下)や、各種モードの切り替えもできる。各種モードについては後述する。

スマホ操作だと、ジェスチャー操作よりドローンの動きの自由度が高くなる反面、操縦が格段に難しくなる。常に気にしておきたいのは、Sparkがどの方向を向いているかだ。

Sparkの正面は赤いランプが点灯しているので、その方向に対して前後左右に動かせばよい。ただ、Sparkが自分のほうを向いているなら操作は真逆になり、向かって右に移動させるには右レバーを左に傾けなければならない。慣れるまでは正面の方向を固定して操作する方が確実だ。

Sparkの良いところはホバーの安定性だ。スマホアプリや専用コントローラーの操縦だと、初心者がパニクってしまうこともあると思うが、動かしている最中にどうしていいかわからなくなったら、とりあえずレバーから手を離すのを心がければOK。その場で留まってくれるので、一旦落ち着いて、方向を確認してからもう一度操作を始めればよい。実際、藤谷さんも数回トライしただけで、ある程度の操作はできるようになっっていた。

ドローンは飛ばす楽しみだけでなく、搭載されたカメラで空撮する楽しみもあるだろう。本体を操作しながら撮影をするのはプロでも難しいが、Sparkはさまざまなアシスト機能を用意している。たとえば、真下を撮影しつつドンドン上昇していく「ロケット」や、被写体を中心に旋回しながら上昇していく「螺旋」など。これらのアクションではかなり上空まで飛ぶので屋外でないと撮影できない。よって今回の体験会では行わなかったが、被写体を自動追尾する「アクティブトラック」は試すことができた。

アクティブトラックは、Sparkが映し出した映像から、追尾したいモノや人などを選択し、その被写体を撮影しつづけるモードだ。Sparkの後ろに回り込んでも旋回して置い続け、走って逃げ去ろうとしても、自動で追いかけてくる。通常、動きのある被写体をドローンで撮影し続けるのは技術が必要だが、それを自動で行えるのはありがたいことだ。

●ドローンの見方がきっと変わる
ひと通り体験した後は、同じDJIのドローンである「Mavic Pro」も操縦してみた。こちらはより本格的で、バッテリーの持ち、速度、飛行可能距離、4Kカメラによる高画質動画撮影など、全般に能力が高い。Sparkのようなジェスチャー機能は搭載していないが、コントローラーでの制御のしやすさはSparkより上といえるだろう。

○ドローンの見方がきっと変わる

約1時間半の体験会だったが、初心者の藤谷さんが自在に動かせるようになるほど、Sparkの操作は簡単だった。ただ、すべてのドローンと呼ばれるものが位置情報を把握し、自動制御によって安定したホバリングができるわけではないので注意が必要だ (ドローンの定義自体があやふやになっている、というのもあるが)。この自動制御こそが、Sparkの操作を簡単にしてくれる核となっている。

たとえ話を入れると、自動制御の無いドローンを普通の自転車としたとき、自動制御のあるドローンは、勝手にバランスを取ってどんな状態でも倒れることのない自転車のようなもの。自力で自転車に乗れるようになるためには練習が必要だが、同じように、自動制御の無いドローンは使いこなすまでに時間がかかる。

自動制御が優秀なSparkは、その抜群の操作性と安定感を一度体験すると、ドローンそのものの見方も変えてくれること請け合いだ。ドローンを操縦する機会は決して多くはないが、DJIが主催する体験イベントは定期的に行われているので、チャンスがあれば是非体験して欲しい。
(岡安学)

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