海外モバイルトピックス (115) ライカカメラのスマホにも負けない、ファーウェイの新型モデルがスゴイ

海外モバイルトピックス (115) ライカカメラのスマホにも負けない、ファーウェイの新型モデルがスゴイ

画像提供:マイナビニュース

ハイエンドスマートフォンの人気が高まっているファーウェイ。昨年発売した「P9」と「Mate 9」は、ライカのカメラを搭載したことで同社の知名度も一気に高まった。P9以前のモデルでも高品質・高性能な製品を多く輩出していたものの、ライカのブランドがファーウェイに与えた信頼感は大きい。そして実際にP9もMate 9も写真のクオリティーは群を抜いている。iPhoneをメインに使っているユーザーが、カメラを気に入ってP9やMate 9を購入するケースも増えているようだ。

P9シリーズだけでもファーウェイは2016年に1,000万台以上を販売した。そして今年になって発売された「P10」は、P9の実質的な後継モデルであり、ファーウェイの2017年のフラッグシップモデルとして快進撃を続けている。画面サイズが一回り大きい「P10 Plus」も投入し、ファーウェイはスマートフォン市場でのプレゼンスを着々と高めている。

だがファーウェイの強さはこれらのハイエンドモデルだけではない。サブブランドとして展開している「honor」(オナー)の最新モデルに大きな注目が集まっているのだ。7月に発売されたばかりの「honor 9」は5.15インチのディスプレイを搭載するハイスペックモデルだが、ほぼ同じ画面サイズ、5.1インチのP10にはない大きな魅力が詰まっているのである。

まずはボディーデザインの違い。P10の本体はスマートフォンとしてはオーソドックスなもので、背面のフラットなデュアルレンズが一つの特徴になっている。これに対してhonor 9は、メタリックなブルーやブラック、グレイといった色合いで、P10よりも高級なイメージを出している。

また本体裏側の側面は角を取ったエッジ・デザインとなっている。流線型の流れるようなイメージを彷彿させるデザインであり、メタリック感あふれる背面仕上げと合わせて美しさが感じられる。P10がグリーンなどカジュアル感のあるカラバリを展開していることを考えると、honor 9のほうが上位モデルと思えてしまうかもしれない。

そしてhonor 9も背面にはデュアルカメラを搭載している。しかしライカのものではなく、ライカ特有のフィルターやUIの搭載はされていない。しかしデュアルカメラを使ったボケのある写真撮影などはP10同様のことが可能であり、日常的な写真を撮る分にはP10とほぼ変わらぬ高画質な撮影結果を得ることができる。

このようにP10の兄弟機とも思えるhonor 9だが、価格は低く抑えられている。中国ではhonor 9は4GB+64GBが約3万8,000円(2,299元)、6GB+128GBの上位モデルが約4万9,600円(2,999元)で販売されている。これに対してP10は約6万2,700円(3,788元)、約7万1,000円(4,288元)。honor 9の価格はP10より3-4割安い。しかも最上位モデルのメモリ容量はhonor 9のほうが6GBと、P10よりも多いのだ。Pシリーズの6GBモデルは画面サイズの大きいP10 Plusのみとなる。

さて実際の操作感だが、P10もhonor 9も同じCPU、ハイシリコンのkirin 960、2.4GHzを採用しているために動きはほぼ変わらないと感じられる。本体の握りやすさはエッジ形状のhonor 9のほうが良好だ。一方表面が光沢仕上げのhonor 9は指紋の跡がやや気になるところ。このあたりはケースを着ければいいだろうか。ホームボタン状の指紋センサーの感度も両者は変わらない。

カメラの標準UIはほぼ同じだ。honor 9は美顔効果やアニメーション撮影などのショートカットアイコンが標準装備されている。P10はカメラ画面から画面スワイプでライカUIのプロモードへの切り替えが出来るが、honor 9は撮影モードから変更、プロモードのUIも標準カメラと変わらない。

ポートレート撮影やライカフィルターなど、より高度な味わいのある写真を撮りたい人にとって、P10のカメラは十分満足な結果を与えてくれる。それに対し日常的な写真を手軽に美しく撮影したい人にはhonor 9のカメラでも満足できるだろう。P10は本格的なカメラスマートフォン、honor 9は高デザインな高性能カメラスマートフォン、という違いで2つの製品を作り分けているのである。

日本でもhonorブランドのスマートフォンは何機種かが販売されてきた。このhonor 9が日本に登場すれば、ファーウェイ=カメラに強いスマートフォンメーカー、というイメージを消費者に植え付けることができるだろう。上品な仕上がりの本体だけでも欲しいと思う消費者もいるだろう。他のモデルとデザインも大きく違うため、新しいユーザーを開拓することも期待できるだろう。ぜひ日本での販売も検討してほしいものである。
(山根康宏)

関連記事(外部サイト)