井村屋(公式)「バカ売れ商品をフォロワーと作りたい」

井村屋(公式)「バカ売れ商品をフォロワーと作りたい」

ウェブショップを運営しながら、1日2〜3時間程度をTwitterの更新に充てているという“中の人”

Twitterの企業アカウントのなかでも、9万1458人ものフォロワーを獲得するほど人気者なのが「井村屋株式会社@( ・∀・)つ━[三)」(2016年9月20日現在)。自社商品をイジるつぶやきをエゴサーチで見つけるやいなや、積極的に絡んでいくTwitterの“中の人”は、販売促進部門所属の40代男性社員。アカウント開設以来ひとりで担当しているという。

ときに自社の看板商品「あずきバー」の硬さをイジるツイートに乗っかったり、タニタやキングジムなど他企業のアカウントとも気さくなやり取りを展開したりと、自由なつぶやきが好評を博している。

とはいえ、井村屋グループは明治29年創業の老舗企業。ネット受けするつぶやきに“偉い人たち”から待ったがかかることはないのだろうか?

●Twitter運営のルールは“ユルめ”に設定

――井村屋といえば、看板商品「あずきバー」を硬いとイジるユーザーにウィットに富んだ切り返しを繰り出すことで知られています。ただ、ジョークが分からない上司に怒られたり、社内で波風が立ったりしたことはないのでしょうか?

「それはないです(笑)。僕もツイートでしょっちゅう『あずきバーは硬い』って言っているのですが、なぜかというと“硬い”のは売りのひとつで、欠点じゃないと思っているからなんです。消費者の皆さんも、あずきバーは硬いことをよく分かってくれています。味にはもちろん自信がありますので、“硬い”という特徴を活かさない手はないということを、社内の人間もよく理解しているんだと思います」

――Twitterの運営にまつわる社内ルールは具体的にあるのですか?

「はい。社外に発信するものなので、稟議書を提出しました。ちなみに、一番“位の高い”稟議書が必要でしたね。その稟議書と併せてアカウントの運用ルールを作ったのですが、そこに書いたのは、ある意味普通のこと。『公序良俗に反することはしない』とか、『政治、宗教に絡むことは配信しない』などです。この内容でトップには許可をもらっているので、僕の個人的な勝手な解釈ですけど、そこさえ気を付けていれば、他はなんでもいいよということかな、ということで自由につぶやかせてもらっています(笑)」

●公式アカウントはリアル接客と心得る

――自由だからこその面白さがある一方で、頭をひねる大変さもありそうですね。投稿やリツイートで気を付けていることはどんなことですか?

「場所がインターネットに変わっただけで、“リアル接客と同じ”と自分に言い聞かせています。たとえば、ツイッター上での会話では『お店で店員さんがずっと他のお客さんと話し込んでいたらどう思うかな?』というのを想像して、エゴを出さず内輪ノリにならないようにしていますね。あとは、投稿は『推しごと』であって『押しごと』にならないように、近江商人の『売り手よし・買い手よし・世間よし』の三方よしを心がけています。一般の皆様が楽しく話している場所に『こんにちは!』とお邪魔している意識を常に持ちながらも、楽しむ時はみんなで一緒に笑いあう、そんなバランス感覚を大切にしています」

――では、逆に運営している中で苦悩する場面はありますか?

「正直、『●●(商品)はどこのお店にありますか?』と聞かれるのがつらいですね。お調べするにあたっては住所等の個人情報をうかがう必要があるのですが、ダイレクトメッセージのやり取りは、たとえばキャンペーンで商品を送る時などを除いて、禁止にしているんです。皆さん本当に気軽に聞いてきてくださるのですが、その時はお客様相談ルームを案内しています。ただ、ありがたいことに案内すると『ありがとうございます! そっちで聞きます!』と理解してくださる方が多くて助かっています。

また、社内の話ですが、いまでこそ若手や中堅社員から『取引先からTwitterについて聞かれることが多い』『取引先からTwitterで何かしてほしい、と依頼があった』と話しかけてもらえる機会も増えましたが、SNSに触れていない社員からは『何をやっているかいまいち分からない』と言われることがあります。SNSに触れていない人に、Twitter特有の空気感をうまく伝えられないのが悩みです…」

――最後に、これからTwitterでどのような試みに挑戦されたいですか?

「やっぱりTwitterに寄せられた声をもとに、商品を作ってバカ売れさせたいです。あずきバーをしのぐような商品が一般ユーザーさんとの交流の中で生まれるとうれしいですね」

(末吉陽子/やじろべえ)

【関連リンク】
●井村屋株式会社@( ・∀・)つ [三) (@IMURAYA_DM) | Twitter
https://twitter.com/imuraya_dm?lang=ja
●井村屋株式会社
https://www.imuraya.co.jp/


※コラムの内容は、R25スマホ情報局から一部抜粋したものです
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