ドコモ版iPhone 7で、下り最大375Mbpsが利用可能に……下り最大512Mbpsを実現へ

ドコモ版iPhone 7で、下り最大375Mbpsが利用可能に……下り最大512Mbpsを実現へ

NTTドコモは13日、ネットワークに関する記者説明会を開催。ドコモ版iPhone 7で、下り最大375Mbpsが利用可能になることをアピールした

 NTTドコモは13日、ネットワークに関する記者説明会を開催した。ドコモ版iPhone 7では、国内最速となる下り最大375Mbpsが利用できる見込みだ。

■下り最大375Mbpsを提供中

 説明会には、NTTドコモ ネットワーク部長の三木睦丸氏が登壇。同社の提供する「PREMIUM 4G」の取り組みについて説明した。ドコモでは2016年5月に2GHz帯・800MHz帯・1.7GHz帯の周波数を利用した下り最大375Mbpsを、6月に3.5GHz帯・1.7GHz帯を利用した下り最大370Mbpsを実現している。下り300Mbps超の提供エリアは、2016年度第1四半期に全国1,203都市にまで拡大中。2016年9月には東名阪の約360都市で337.5Mbps超エリアを展開する。三木氏は「通信速度が飛躍的に向上し、対応エリアも拡大している。引き続き、意欲的に取り組んでいきたい」と語った。

■iPhone 7にも恩恵が

 今週末には、iPhone 7の発売が控えている。ドコモ版iPhone 7でも国内最速の下り最大375Mbpsに対応しており、約360都市では下り最大337.5Mbpsの通信速度が体験できる。そこでドコモでは「進化するPREMIUM 4Gを新しいiPhoneで」と利用者に呼びかけていく。ドコモ利用者にとって大きなメリットになりそうなのが、iPhone 6s/ 6s Plusで対応していなかった1.5GHz帯にiPhone 7が対応したこと。三木氏は「これにより弊社が持つ(2GHz帯・800MHz帯・1.7GHz帯・1.5GHz帯の)フルLTEバンドをうまくご利用いただける。iPhone 7のもつスペックを活かせる」と言葉に力を込めた。

■2017年度に向けて

 NTTドコモでは、今後もネットワーク通信の性能向上に努めていく考え。近々の予定ではまず、2017年3月に国内最速となる下り最大512Mbpsを実現させる。三木氏は「超高速ダウンロードにより、日常生活はより快適になる。例えば5分間の4K動画(容量:約2GB)を見る際、従来のLTE(150Mbps)では115秒かかっていたが、下り512Mbpsなら34秒でダウンロードが完了する」と説明した。また2017年度内には、(2016年6月に導入した)新周波数3.5GHz帯の対応エリアを約160都市に拡大するとしている。

 これまでは、周波数の違う電波をひとつに束ねて提供するCA(キャリアアグリゲーション)という方法が効果的に使われてきた。ドコモではこれを継続しつつ、「MIMO拡張」や「QAM拡張」と呼ばれる技術も導入していく構えだ。トラフィックの流れを“荷物を積んだトラックの流れ”に分かりやすく例えた三木氏は「CA拡張は道路幅の拡大、MIMO拡張は運送ルートの拡大、QAM拡張は積載量の増大になぞらえることができる」と解説した。

 近い将来、4Kや8Kといった高画質な動画配信サービスの普及、またVRなどのリッチコンテンツの普及が予測されている。こうした大トラフィック時代を迎えるにあたり、ドコモでも下り最大1Gbpsの高速通信を実現させたい考え。そして2020年までには、次世代ネットワーク「5G」の実現を目指していくという。三木氏は最後に「NTTドコモでは速さと快適さを追求するとともに、安心、安全についても引き続き取り組んでいきたい」と話していた。

■ウルトラパックの影響は?

 説明会では質疑応答の時間が設けられ、三木氏に加え、ネットワーク部の宮下真一氏、無線アクセス開発部の河原敏朗氏が記者団の質問に回答した。折しも先週末には、iPhone 7の料金が発表になっている。これを踏まえ、ネットワークの説明をこの時期に行ったことについて聞かれた三木氏は「新しいiPhoneを快適にご利用いただけるドコモのネットワークを、多くの人に知っていただける良い機会になるのではないか」と話し、期待感をにじませた。MIMO拡張、QAM拡張による通信の高速化は既存の端末でも対応するのか、という質問には「この2つの技術は、新しい端末でご利用いただける」と回答した。

 上りの高速化について聞かれると、三木氏は「最近はSNS、クラウドサービスなどアップロードの機会が増えている。アップロードについても重要と考えている。現状は上り最大50Mbpsで提供しており、状況を見ている。どのタイミングで速度の向上を実現させるか、引き続き検討していく」と回答した。ドコモでは月額6,000円で20GBまで利用できる「ウルトラパック」の提供を発表した。こうした大容量の通信を可能にする料金プランを提供することによる影響について聞かれると、三木氏は「トラヒックは相応に増えると想定している。ドコモでは複数の周波数帯を持っており、これをうまく組み合わせることで効果的、効率的にデータを処理できる。トラヒック対策については、しっかり対応できると考えている」と回答した。

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