AirPodsファミリーを「空間オーディオ」目的で買うなら一番のオススメは?

AirPodsファミリーを「空間オーディオ」目的で買うなら一番のオススメは?

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【iPadで始めるAV環境最強化計画】
Appleが2020年より提供を開始したイヤホン・ヘッドホンによる“空間オーディオ”の技術によって、iPadで「Apple TV+」「Netflix」を視聴する際には、Dolby Atmosで制作されたコンテンツを臨場感豊かなサラウンドで再生できます。

対応するイヤホン・ヘッドホンは、「AirPods(第3世代)」「AirPods Pro」「AirPods Max」の3機種あるのですが、映画やドラマを観る際に“空間オーディオ”が最も有効に働くのはいったいどの機種なのか。実際に3機種を用意して聴き比べてみました。

 

■「AirPodsMax」の高音質っぷりはさすが!
まずは3機種の紹介から。

「AirPods(第3世代)」は2021年10月に発売したばかりの最新モデルです。オリジナルのAirPodsの形状に最も近い開放型のイヤホンで、“空間オーディオ”+“ダイナミックヘッドトラッキング”が目玉であると言われています。イヤホン本体の連続再生時間は6時間。価格は最もお手頃で2万3800円。

続いて2019年10月発売のロングセラー「AirPods Pro」。カナル型(耳栓型)イヤホンで、周囲の騒音を低減するアクティブ・ノイズキャンセル対応イヤホンとしても大人気。初めて“空間オーディオ”+“ダイナミックヘッドトラッキング”に対応したモデルでもあります。イヤホン本体の連続再生時間は4.5時間。価格は3万580円です。

そして唯一のオーバーヘッド型ヘッドホンの「AirPods Max」。2020年12月発売で、登場から約1年になるモデルです。独自の音響設計と左右2つの「H1」チップを搭載し、こちらもアクティブ・ノイズキャンセル対応。連続再生時間は20時間。ワイヤレスヘッドホンとしては、やや高額な6万7980円という価格でも注目を集めました。

今回、“空間オーディオ”聴き比べてみた作品は、「Apple TV+」で配信中の『ファウンデーション』という作品の冒頭約5分。

対応ヘッドホンを接続した状態で音量バーを長押しすると、“空間オーディオ”と“ダイナミックヘッドトラッキング”を有効にできます。“ダイナミックヘッドトラッキング”をOnにしていると、顔をiPadから向かって横にすると正面高い位置にあるナレーション位置もナナメにズレますが、ほぼ真正面に顔を向けて聴いていてもOnの方が不思議と空間をリアルに感じられてきます。

では聴き比べてきましょう。

「AirPods(第3世代)」は、唯一の開放型のイヤホンですが、冒頭のナレーションから空間の中に浮かぶ声の位置再現までリアル。声はとても明瞭で通りが良く、密度感より、音のヌケの良さや音が飛び込んでくるような聞こえ方に本物っぽさを感じます。乗り物の移動感、轟音も空間の振動も再現していて、作りモノ感のなさが優秀。

続いて「AirPods Pro」。空間再現のリアルさは「AirPods(第3世代)」と全く同じタイプですが、声はヌケずに密度のある声として聴こえるイメージ。声の実体もハッキリしているのですが、音の出どころが明確に分かりすぎて、イヤホンで聴いている感が分かってしまうところも…。轟音や音の移動も上手く再現しますが、良くも悪くも音の実体がハッキリと分かります。

最後に「AirPodsMax」。ナレーションの聴こえ方は、声に適度に存在感があって密度感もあるのだけど、音の出どころが分かってもさらに繊細さもあり、とにかく音質が良くリアル。BGMまでの空間が果てしなく遠くて、ヘッドホンで聴いている感覚すら超えています。低音のリアルに空気を揺らす再現はとても優秀です。
*  *  *
“空間オーディオ”のサラウンド体験はiOS/iPad OSに統合する形で提供されていて、非常によくコントロールされた機能です。どの位置から聴こえるか、ナナメ後ろにまで音が回るかといった“空間オーディオ”としての再現性は、AirPodsファミリーの3機種で比べてみても、ほとんど違いがありません。

あとはイヤホン・ヘッドホンとしての形状差で聴こえ方に違いがあるくらいなので、装着感や連続再生時間などのストレスのない機種を選ぶのが正解。“空間オーディオ”用途で個人的なイチオシを選ぶなら、装着していて圧倒的にラクで効果も十分な「AirPods(第3世代)」ですね!

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<取材・文/折原一也>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長
 

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