日本のニーズに対応!モトローラの最新SIMフリースマホを使ってみた!
2022年06月24日 19時00分&GP
モトローラ・モビリティ・ジャパンが6月3日に、スマートフォンの新機種2モデルを発売しました。ミッドレンジの「moto g52j 5G」とハイスペックの「motorola edge30 PRO」です。どちらも、従来モトローラが日本でリリースしてきた機種とはちょっと異なり、日本市場に対して「本気を出してきなぁ」と感じられるモデルです。両モデルをいち早く使ってみたので、率直なインプレッションを交えて紹介します。
■ ■3万円台でおサイフケータイ&防水に対応した「moto g52j 5G」
moto g52j 5Gは、日本だけで販売されるモデルで、端末名にある「j」は「Japan」を意味します。モトローラ製品として初めてFeliCa(おサイフケータイ)とIP68相当の防水・防塵の両方に対応したことが大きな特徴。カラバリはインクブラックとパールホワイトの2色から選べて、価格は3万9800円。
▲カラバリはインクブラックとパールホワイトの2色
▲待望のおサイフケータイに対応
約6.8インチのIPS液晶ディスプレイを搭載し、解像度は2460×1080ドット。液晶なので、有機ELに比べるとやや暗めですが、大画面なので、動画やゲームにも適しています。120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、滑らかな画質で視聴できることも利点。
▲左が約6.7インチの有機ELディスプレイを搭載するmotorola edge30 PROで、右が約6.8インチの液晶ディスプレイを搭するmoto g52j 5G。画面の明るさを最大限にして比べるとmotorola edge30 PROのほうが明るいが、moto g52j 5Gの視認性も問題なし
背面パネルは、ガラスではなく樹脂素材ですが、美しい光沢仕上げで、実際の価格よりも高く見えること請け合い。
▲背面パネルは光沢仕上げ。トリプルカメラを搭載
リアカメラは3眼で、メイン(約5000万画素/F1.8)+超広角(約800万画素/F2.2)+マクロ(約200万画素/F2.4)という構成。メインカメラと超広角カメラは適正な明るさで撮れ、AIによる補正で、実際に見えるよりも鮮やかな色で写りました。屋内での撮影画質も及第点。ただし、夜景は「ナイトビジョン」に設定しても、画質がかなり粗くなりました。マクロカメラはAI補正が効かないのか、やや色をくすんで、画質も若干粗くなります。画質を優先したい人には、さほど役に立たないかもしれません。
▲超広角で撮影
▲メイン(広角)で撮影
▲マクロはやや画質が粗くなった。クローズアップ撮影をするには、メインカメラでズームを使ったほうがいいように感じた
▲「ナイトビジョン」で撮った作例
プロセッサーは「Snapdragon 695 5G」を採用しています。今年発売のミッドレンジのスマホの多くが採用するプロセッサーで、普段使いにはストレスを感じない操作性を得られます。ただし、ハイスペックモデルのような “ヌルサク感” はないので、あくまでも、これまでエントリーやミッドレンジを使っていた人の乗り換え用といえるでしょう。
誰もが実感できそうな利点は電池持ち。5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、長時間ゲームをしたり、動画を見たりしなければ、フル充電で2日以上の電池持ちを見込めそうです。
▲電池寿命を長くする機能も備えている
Snapdragon 695 5Gを搭載するスマホは、5月30日に発売されたシャオミの「Redmi Note 11 Pro 5G」が4万4800円、6月23日に発売されるOPPOの「OPPO Reno7 A」も4万4800円。7月上旬発売予定のソニーの「Xperia 10 IV」は6万4152円(ドコモ版)など、moto g52j 5Gよりも高い価格が設定されています。moto g52j 5Gの3万9800円という価格には、「このモデルを絶対にヒットさせたい」というモトローラの意気込みを感じられます。ズバリ「お買い得」と言っていいでしょう。
▲eSIMに対応し、nanoSIM+eSIMの組み合わせで2回線を使うことも可能
■ ■高コスパのハイエンドモデル「motorola edge30 Pro」も要注目!
motorola edge30 Proは、現行機種向けではトップクラスの「Snapdragon 8 Gen 1」というプロセッサーを搭載していることが最大のセールスポイント。RAMが12GBで、ROMが256GBのモデル(8万9800円)と、RAMが8GBで、ROMが126GBのモデル(8万6800円)が用意され、カラーはコスモブルーのみ。
▲motorola edge30 Proは背面パネルが磨りガラス調で、サラサラとした手触り
従来、モトローラは5万円台以下のミッドレンジモデルを中心に展開していたので、8万円台はちょっと高く感じるかもしれません。しかし、Snapdragon 8 Gen 1を搭載する他社のスマホは軒並み10万円を超えているので、むしろ、安いと捉えるべきでしょう。
筆者は8GB/126GBのモデルを借りて使ってみましたが、操作性は快適そのもの。アプリの起動や切り替えをスピーディに行えました。動画を撮って確認して、不要な部分をトリミングしたりといった、ややヘビーな作業をしてもパフォーマンスは落ちませんでした。
▲最大144Hzのリフレッシュレートに対応し、ゲームを存分に楽しみたい人にも適している印象。ゲーム専用のメニューも素早く表示できる
▲デュアルスピーカーを搭載し、音量もかなり大きくできる。「Dolby Atm…