海外モバイルトピックス 第135回 もはやモバイルバッテリーはいらない! 超デカバ搭載のスマホたち

海外モバイルトピックス 第135回 もはやモバイルバッテリーはいらない! 超デカバ搭載のスマホたち

画像提供:マイナビニュース

最近のスマートフォンは大型バッテリーを搭載している製品が増えています。スマートフォンの電池寿命も延びていますが、SNSで動画を見たりチャットをする時間が増えるなど、スマートフォンを使う頻度も上がっています。ストリーミングの動画配信サービスの利用も当たり前になっていますが、そうなるとスマートフォンの電池の持ちは以前より実質的に短くなっているかもしれません。

そこで各メーカーは大容量バッテリーを搭載するスマートフォンを増やしています。たとえばASUSの「ZenFone 4 Max」は4,100mAhのバッテリーを搭載しています。独自の省電力機能も備えることで、WEBブラウジングは21時間。外出中にスマートフォンを使い続けていても帰宅まで十分電池が持つ計算です。

とはいえZenFone 4 Maxでもやはりモバイルバッテリーを持ち運ばないとちょっと心配というユーザーもいるでしょう。いくら電池が1日持つと言われても、帰宅時間が急に遅くなるようなときには、夜になるとスマートフォンを操作する頻度を下げてしまうでしょう。終電で帰宅途中にスマートフォンの電源が切れてしまうなんてことは避けたいもの。となるとどうしてもモバイルバッテリーは手放せないものになってしまいます。

しかしそれならばもっと大きいバッテリーを搭載すればいい、そう考えるメーカーも実は多いのです。中小メーカーが数百以上もある中国では、5,000mAh以上の大型バッテリーを搭載した製品がたくさん販売されているのです。いまや5,000mAhクラスでは誰も見向きがしないほど、さらに大型のバッテリーを搭載した製品が出てきています。

たとえばDoogeeというメーカーの「BL5000」は、その型番がバッテリー容量そのものとなっています。見た目はどこかのメーカーの製品になんとなく似ていますから、もう外観だけで差別化することはできません。あるいは型番に「8」や「X」を付けたところで、中国の賢い消費者は見向きもしないでしょう。5000と言う大きい数字を製品名にすることで、他社品との違いをアピールしようとしているのです。とはいえ5.5インチモデルながら厚みは10.3mm、重さ210gと大容量バッテリーを搭載する分。厚く重くなってしまっています。

ならば本体を大きくすればいいだろうということで、Ramosというメーカーが投入したモデルが6.44インチのファブレット「MOS1 MAX」です。ディスプレイが大型化されたことで大きいバッテリーも薄く収めることが可能になり、その容量はなんと6,010mAh。本体の縦横は176×89.3mmと大きいものの、厚さは7.98mmと、薄くなっています。とはいえ重量は230gと、手に持つと、ずしりと感じそうです。

一方、Comioというメーカーの「M7000」はバッテリーの素材を変えてさらに大きい7,000mAhのデカバを搭載しながらも、本体の重量を202gに抑えています。ちなみにこの重量は「iPhone 8 Plus」と同じ。両面ガラス張りになったiPhone 8シリーズは重量が増してしまっていますが、202gなら片手で持っても重いとはギリギリ感じないところでしょう。デカバ搭載端末葉この202gを最大重量という指標にして製品開発を進めていくかもしれません。

このようにデカバを搭載したスマートフォンが次々と登場している中国ですが、5,000mAhを超えると6,000mAhも7,000mAhも体感的には変わらないかもしれませんよね。そこで出てきたのが1ケタ上、1万mAhの特大バッテリーを搭載したスマートフォンです。Oukiの「P6」はメタルボディーのかなりスタイリッシュな製品。厚さは12.6mmもありますが、スポーティーなデザインのため目立たないかもしれません。通常利用でなんと最大9日間も充電不要だそうです。

ちなみにバッテリーは5,000mAhを2つ搭載。このほうが劣化しにくいのでしょうね。まあさすがに1つで1万mAhというバッテリーを作っているメーカーも無いのでしょう。

ところでこれらのデカバ搭載スマートフォンですが、ほとんどの製品がOTGケーブルを使って他のスマートフォンを充電することも可能です。つまり本体のバッテリーをモバイルバッテリーに出来てしまうのです。日本円で1万円以下で買える製品もあるので、モバイルバッテリーを買うくらいなら、いっそデカバスマートフォンを買ったほうが価格も変わらず便利なのかもしれません。

今後デカバの搭載はどこまで進むのでしょう? 無名メーカー品であればすでに1万8,800mAhなどというとんでもない容量を搭載した製品も出ています。もっともこれらの製品は実際の容量は半分程度だったなんてことも日常茶飯事なのでうたい文句をそのまま鵜呑みにはできません。しかしバッテリーの高性能化が進めば、いずれ普通のスマートフォンでも5,000mAhクラスを搭載することが当たり前になるでしょうね。
(山根康宏)

関連記事(外部サイト)