Apple、iPhone旧機種の"減速"問題で謝罪、バッテリー交換を1年間値下げ

Apple、iPhone旧機種の"減速"問題で謝罪、バッテリー交換を1年間値下げ

iPhone減速でアップル謝罪

Apple、iPhone旧機種の"減速"問題で謝罪、バッテリー交換を1年間値下げ

画像提供:マイナビニュース

iPhone 6s Plus

Appleは12月28日 (現地時間)、バッテリー性能が低減したiPhone旧機種の動作速度を同社が意図的に抑えていた問題で、「A Message to Our Customers about iPhone Batteries and Performance」という声明を公表した。利用者に混乱と誤解を招いたことを謝罪、影響を受けたiPhoneのバッテリーを29ドルで交換するプログラムを発表した。

この問題は、iPhoneユーザーが動作速度の減速に気づき、原因を調べた開発者がバッテリーの経年劣化との関係を指摘したことから始まった。開発者のレポートに対して、Appleはバッテリー性能が低減した端末の動作速度を意図的に抑えていることを認めた。バッテリーの劣化で予期しないシャットダウンが起きるのを防ぐためと説明したが、旧機種の動作が遅くなったことで新機種に買い替えることになったというユーザーが訴訟を起こし、集団訴訟に発展していた。イリノイ州で訴訟を起こしたユーザーは、減速対応についてAppleが事前に通知していたら、新機種への買い替えではなくバッテリーを交換していたと主張している。

28日に公表した声明で、Appleは「利用者の買い替えを促すために、意図的にApple製品の寿命を短くしたり、ユーザー体験を減退させることは絶対にありません」と述べ、「私達は常にユーザーに愛される製品を作ることを目指しており、可能な限り長くiPhoneを使っていただけるようにすることも、その内の重要な一部です」としている。

iPhone内蔵のリチウムイオン充電池は経年だけではなく、温度の高い場所に長時間置かれるなどして劣化が早まる可能性がある。劣化したバッテリーはピーク性能を発揮できなくなり、特にバッテリー残量が少なくなった時に影響が色濃く現れ、予期せぬシャットダウンが起こる場合があるという。そこでiOS 10.2.1で電力管理機能をアップデートし、iPhone 6シリーズ、iPhone 6sシリーズ、iPhone SEなどで突然のシャットダウンを防ぐようにピーク性能を動的に管理するようにした。それによってアプリの起動時間が長くなったり、パフォーマンスの減退も起こったが、トラブルの減少によってiOS 10.2.1はユーザーから良好な評価を得ていた。そのため、iOS 11.2で同様の電力管理機能のアップデートをiPhone 7シリーズにも拡大していた。
ソフトウエアアップデート、バッテリ−交換値下げプログラムを提供

問題解決に向けて、Appleは3つの対応策を用意した。

1つは、サポートに「iPhone のバッテリーとパフォーマンス」というページを追加し、バッテリーの経年劣化の影響やバッテリーのパフォーマンスを最大限に引き出す方法、突然のシャットダウンを防ぐ方法などを説明している。

2つめはバッテリー管理機能の改善。2018年初めのリリースを予定しているアップデートで、端末のバッテリーの健康状態、パフォーマンスへの影響を、ユーザーが明確に把握できるようにする新機能を提供する。

3つめは、バッテリー交換の期間限定の値下げ。現在1年間保証が切れた後のバッテリー交換は79ドルだが、それを29ドルに値下げする。対象となるのはiPhone 6以降のiPhone端末で、1月後半に開始し、期間は2018年12月まで。値下げはグローバル規模のプログラムであり、詳細についてはAppleのサイトで追って公表する。
(Yoichi Yamashita)

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